ひと月の海外での生活で、白いご飯というものを一度も口にしなかった。
家でもいつも必ず和食と決めているわけではないが、朝食は、土鍋で明野の田んぼで採れた米を炊き、具だくさんの味噌汁と野菜、目玉焼きか納豆という暮しが長かったことに気づく。
日々摂取する野菜は、旅行中と比べれば倍以上。いや、3~4倍くらいになるかもしれない。
帰国して、ふたたび野菜の高騰が問題になっていることを知ったが、野菜をたっぷり食べられる生活はいいものだと実感している。
それはそれとして、ひと月のあいだに食べたくなったものは、あまり和食和食したものではなかった。
日本のベタなカレールーで作った、カレーライス。
豚バラ肉をかりっと焼き、オタフクソースとマヨネーズをたっぷりかけた、お好み焼き。
葱と焼き豚を香ばしく胡麻油で炒めた、炒飯。
麺が見えないほど白髪葱がのった、脂こってり、とんこつラーメン。
和食とはいえないようなものばかりが、思い浮かぶ。
「ルーさえ持っていけば、カレーは作れたな。あ、でもあのキッチンでご飯を炊くのはたいへんそう」
「お好み焼きは、オタフクソース、青海苔、鰹節、粉末だしと、持っていくものが多すぎるな。ホットプレートもないし」
などと、つい考えてしまう。
けれど、帰国して何よりおいしいと感じたものは、寄せ鍋だった。
ピントでは、白菜が見つからず、レタスと鶏肉で鍋風のものは作ったが、あらためて日本の寄せ鍋はすばらしいと実感した。
白菜、葱、春菊、エノキダケ、シメジ、鶏肉、鶏団子、牡蠣、鱈、帆立。
昆布でとった出汁に、具材。味つけは薄口醤油、味醂、酒で、ほんのり薄味。好みで七味唐辛子をかけていただく。
野菜をたっぷり食べられる。身体も、芯から温まる。
そして、体調がいい。旅の後半は、胃腸がけっこう疲れていた。
日本人云々、日本食云々ではなく、自分の身体にはたっぷりの野菜が必要なのだとあらためて知った。

納豆の朝食。サラダに野菜の種類が豊富なのは、前夜の残りでした。

サラダと鶏の唐揚げと、鰹のカルパッチョの夕餉。

カルパッチョには、ペドロにもらったエクストラバージンオリーブオイルを。

カレーも食べたくなって作りました。

葱と焼き豚の炒飯も、ランチに。

ホットプレートで、お好み焼き。キャベツの高騰にびっくりしました。

この味は、スペインの人たちも好きなんじゃないかな。

お味噌汁は、味気のない汁と好かれないかも。冬の朝の具だくさんのお味噌汁は、とってもおいしいですね。

寄せ鍋の写真はないので、チゲ鍋。

土鍋って、いいよね。

牡蠣入りのチゲ鍋、大好きです。
長く異国にいるとやっぱり野菜が恋しくなるのですね。
外国だと必ずしもなじみの野菜がないしね。
食べたくなったものをみんな作ってみたのですね。
みんな美味しそうですよ。
牡蠣の鍋は近々作りたいと思っていました。
日本だと鍋に入れるものが冬野菜、キノコ、お豆腐とそろいますしね。
さえさんが、いつか我が家の朝ごはんを見て、「我が家の朝ごはんに似ています」とコメントしてくださったことがありましたよね。
私もそう思います。
でも納豆は、母のいない日に食べています。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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