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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

ひとり常夜鍋

『鍋の天下一品』のなかでも、夫が食指を動かさなかった鍋がある。

「常夜鍋(じょうやなべ)」だ。

なので、ひとりの夜につついてみることにした。なに贅沢なものではない。具は、豚肉とほうれん草と豆腐だけ。女性の身体にいいものばかりのような気がする。

 

普通の「常夜鍋」は、いわば豚のちり鍋。昆布出汁でさっと煮た豚肉やほうれん草をポン酢などで食べる。鍋の紹介には、こうある。

そのシンプルさとおいしさから毎日食べても飽きないということで常夜の名がついたと言われています。

芸術家で美食家としても有名だった北大路魯山人は、宵のうちから夜中まで食べても美味しいと「宵夜鍋」の当て字をして呼んだとか。

 

さて。『鍋の天下一品』には、アレンジレシピが載っていた。

出汁は、にんにく、葱、生姜のみじん切りを太白の胡麻油で炒め、酒、塩、鶏がらスープで味つけた中華風。

タレも、ポン酢+胡麻油少々に、万能葱のみじん切り、白胡麻、七味唐辛子といろいろ入っている。

こうなると、反則でしょうと言いたくなるほどシンプルバージョンとは別モノだ。

これが、なんとも美味かった。

豚肉とほうれん草の組み合わせは、栄養の相乗効果が高く、そんなことから毎日食べてもという説が生まれたのかもしれません。

ともあるし、霜が降りる頃のほうれん草は甘みが増すというし、ひとり常夜鍋の夜が今シーズンは増えるかもしれない。

平鍋で、レシピの半量で作りました。まずは、にんにく葱生姜トリオを胡麻油で炒めて。

タレもだいたいレシピ通りに用意して。万能葱はなかったので、普通の葱で。

シンプル!

白と緑のコントラストが綺麗。

タレが美味しいのか、鍋が美味しいのか(笑)どっちもかな。

蕎麦湯のように出汁を足して、スープまでいただきました。

 

☆シミルボンサイトで、〈『鍋の天下一品』で、鍋を楽しむ〉を連載中。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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