高校のときの友人2人と、東京でランチした。
日曜日。新宿駅南口改札を出たところの花やの前で待ち合わせたのだが、歩くのもたいへんなくらい人、人、人の波。
ひとりはもう10年ほど会っていない。不安もあったがぶじに会うことができ、そこからひと駅の南新宿まで小田急線に乗った。
「新宿とは、別世界だね」
「ほんと、しんとしてる」
たったひと駅離れただけなのに、南新宿は音が聞こえなくなったのかと一瞬戸惑うほどに静かだった。その静かさに3人で微笑み合い、一瞬で高校時代に戻ったような感覚に陥る。
類は友を呼ぶというが、3人とも同じように人混みが苦手で、静かでゆったりとした場所の方が落ち着く。たぶんそういうところは、変わってない。
友人が予約してくれたイタリアン『LaBuonaVita(ラボナヴィータ)』は、前菜もパスタもメイン料理も7~8種類から選べて、それぞれが好きなものをオーダーして食べた。
変わっていないところと、時の流れに乗りたどり着いたところと、どちらもおたがいわかり合える50代後半。
料理がそれぞれ違うように、似ているところも違うところもただただ楽しく、笑いが絶えなかった。
前菜のカルパッチョです。
海鮮たっぷりのイカ墨を練り込んだパスタ。
白身魚とカダイフのフライ。
ポップな装飾が明るい雰囲気を出しているお店でした。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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