朝イチの「蒸し茄子」が美味しくて、何度もリピートしている。
タレは、胡麻油と酢が利いた中華風。さっぱり風味だ。
皮をすべて剝いて、湯気が立った蒸籠で5分蒸すだけで、簡単。
なのに、食感が違う。
これまで食べてきた茄子、生の茄子、漬物の茄子、焼いた茄子、似た茄子の、どの茄子とも口応えがまるで違うのである。
ほかの茄子料理と違うところに、すべて皮を剝く、というのがある。珍しい。
皮を剝いて、縦に4等分する。それを5分蒸す。
そして蒸し上がった茄子を団扇であおいで、急速に冷やす。変色させないためだと、朝イチ。丸裸になった茄子は、変色しやすいのだそうだ。
最近、団扇を使う料理は、この「蒸す茄子」だけだ。酢飯も、ほとんど作らない。
そのときだけ、団扇を出す。オマケでもらった古びた団扇だ。その団扇を、思いっきりあおぐ。それが、思いのほか楽しい。
そんなときふと、楽しいことってなんだっけ、と我に返る。我に返りつつ、ただ一心に、団扇で茄子をあおぐのだ。
蒸し器で5分というのも、リピートしたくなる理由です。
思いっきり、1~2分、団扇であおぎます。
あっさりしていて、食感が茄子っぽくないところも魅力。
ヴァンフォーレ甲府を応援しに行ったときにもらった団扇です。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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