夫が近所の農家さんに、大きな切り干し大根をもらってきた。
初めて見るタイプだ。
大根をぶつ切りにして、干した感じ。
切り干し大根といえば、千切りにした大根を干すイメージがあったから、新鮮だった。
初めての食材を手にしたときに、助けを求めるのはネットレシピである。
やはり、あった。
「切り干し大根」「大きめ」で検索すると、まったく同じような写真が載ったサイトにヒットした。
「半日、水に浸して戻す」とある。
朝から、水に浸しておくことにした。
けれど、2時間ほどで、すっかりやわらかくなった。芯はまったくない。もういいだろう、ということで煮始めた。
ネットレシピに頼りつつも、主婦の経験則で判断することもできる。考えてみたら、もう37年もキッチンに立っているのである。
普通に鶏肉と煮る味つけで、厚揚げと竹輪、人参と煮た。
夫が、それをご馳走になったというのだ。
切り干し大根は、生の大根を煮たのとは食感がまったく違っていた。
煮えているのだけれど、ちょっとサクッとすると言えばいいだろうか。
煮汁が、なかまで十分に染みこんでいる。そして、もともとの切り干し大根の甘みが旨みとなっていた。
「これは、ベツモノだ」
夫と口々につぶやきつつ、せっせと箸を動かしたのだった。
これです。1時間くらい水に浸して戻して煮ました。
できあがり。厚揚げと竹輪、人参と。次は、鶏肉と煮てみようかな。
朝ご飯の常備菜にして、しばらく毎日食べました。
蕗味噌はラスト。久しぶりに炒めた茄子と茗荷のお味噌汁にしました。
一緒に盛りつけてあったのは「ねぎとしいたけのさっと炒め」。
野菜たっぷりの朝食が、うれしい。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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