太く大きな大根を、ご近所の様々な方にいただき楽しんでいる。
前回の大根の記事は → 『包丁を片手に玄関へ』
そろそろ定番メニューにも飽きてもきたし、大根を、鍋で白菜を食べるようにたっぷりと食べられないかなあと考えていた。
見つけたレシピの「豚バラ肉と大根の千切り鍋」は、具はその2つのみ。味つけは胡麻油と花山椒と塩。いたってシンプルだが、花山椒が効いた風変わりな鍋だった。大根と豚バラの塩煮とも言えるが、味が薄くシンプルなせいか、どんどん食べられる。
「大根も、千切りにして鍋に入れるとこんなに食べられるものなんだ」
レシピもだが、その事実がまた新しい発見だった。
千切り大根鍋を食べていて、「わしわし食べる」という言葉が頭に浮かんだ。
調べてみると「勢いよく、たくさん食べるさま」とある。
作家、椎名誠が好んで使い広まった、わりと新しいオノマトペらしい。「わし」は鷲掴みの「わし」だろう。鷲が獲物を掴む荒っぽさが「わしわし」には感じられる。アウトドア派の男性が好きそうな言葉だ。大根よりも肉やご飯の方が似合うかも知れない。
そう分析しつつも、大根をわしわし食べている。
花山椒を胡麻油で炒めて湯を足し、豚バラ肉と大根、塩を入れて煮るだけ。
温まりました。鶏がらスープの素を入れたらコクが出そう。次回チャレンジ!
炒めた大根と豚肉をナンプラーとクミンで味つけしてパクチーを乗せたアジアンテイストな一皿も、たまに作ります。皮も一緒に炒めて。
スタンダードな鰤大根は、鰤のカマで。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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