文旦をいただいた。まん丸く大きく、やわらかな黄色をしている。
居間のテーブルに置くと、いい香りがして、その色と大きさには存在感がある。
剥くと瑞々しく酸味が心地いい。
すべての皮部に苦味が含まれて居りますので完全に取り除いて果実のみをお召し上がりください
そうかかれた「文旦の食べ方」も一緒にいただいたのだが、すべての皮にというのが潔く、作る側の思い入れも感じられる。
その文旦をテーブルの真ん中に置き、いつものようにテーブルの横でストレッチした。すると、思わぬことに気づいた。
テーブルを背にして、身体をひねるストレッチをしていたら、ひねった瞬間に文旦の丸い黄色が見えるのである。右にひねっても、左にひねっても、文旦はちょうど真ん中にあるので、どちらからも見える。
見えるたびに、その黄色がやわらかく眩しく、癒されるというには大袈裟だが、ホッとした気持ちにさせてくれる。
毎朝のストレッチの楽しみが、ひとつ増えた感じがした。
しかし文旦は美味しく、3日ほどで2つともなくなった。なくなるとこれがまた、淋しい。そしてそんな淋しさもまた、ストレッチの楽しみのひとつであるとも思えるのだから不思議である。
小さな楽しみというモノはこうして何気ないところにふっと存在し、消えていくものなのかも知れない。
ボールみたいですね。ブラジルでは昔、子どもたちがオレンジをサッカーボールにして練習していたって話、うなずける気がします。
中身の果実も、やわらかな色合いです。
瑞々しい! ほどよい酸味と甘みが魅力です。
こんばんは。
文旦をい私もひとついただきました。
分厚い皮に覆われた箱入り娘のような果肉ですね。
子供のころ家族はザボンと言っていました。
文旦とザボンが同じものだと知ったのは大人になってからでしたが・・・・。
この黄色いい黄色ですよね。
そして果肉のさわやかさが好きです。
>小さな楽しみというモノはこうして何気ないところにふっと存在し、消えていくものなのかも知れない。
本当にそうですね。
hanamomoさん
おはようございます♩
文旦、じつは自分では買ったことがありませんが、いただくと大きな存在感にほんとうれしくなりますよね。
箱入り娘。なるほどです。
サボンともいうみたいですね。
いい黄色ですねえ♩甘すぎないところがわたしも好きです。
小さな瞬間は見逃しがちですね。大切にしたいです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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