神戸行きの前乗りで東京に出た夜、ビアバーでひとりクラフトビールを楽しんだ。以前夫に連れていってもらい宇宙を楽しんだ「日ノモトビアパーラー」だ。
白っぽい木造りのカウンターに高めのスツールがシンプルお洒落で、女性がひとり飲みしやすい雰囲気なのがいい。昼に取材で食べ過ぎたので、軽くつまんで美味しくビールが飲めればよかった。
浅漬けを頼み、甲府のクラフトビールがあるというので、それを味わう。
1日の疲れが身体に沁みていく感じが、なんともたまらない。アルコール度数が7.2%とあるから、いつもの発泡酒とは身体が感じる酔いもまた違うのだろう。
2杯目は、この店の醸造所で作ったというクラフトビールをいただいた。
1杯目もそうだが、2杯目を頼み、あれ? と思う。
グラスに注がれたビールには、まったくと言っていいほど泡がない。
「泡をたてないんですね」
そう訊くと、
「ビールによっては、泡をたてずに注ぐ方が美味しいものもあるんですよ」
そう教えてくださった。
なるほど。美味しさを追求すれば、泡は必要か否かをきちんと見極めることも大切になってくる。キメの細かい泡をのせたビールが美味しいとの常識は、ビールによっては真実ではないのである。
泡のたたないそのビールはとても美味しく、静かに気持ちよく酔っていったのだった。
甲府のビールがある! とオーダーした「アウトサイダーブルーイング」の「サスクオッチアメリカンIPA」です。果実味を感じる味わいなのに、しっかりしてて苦みも楽しめました。
浅漬け盛り合わせ。蓮根が美味しかった。作ってみようっと。
このお店「日ノモトブルーイング」の「ライ麦畑で捕まえて、ソラチナシーズン」です。ものすごくフルーティで大好きな味わいでした。
きびなごの唐揚げ。カラッと揚がっていました。
神保町は、しょっちゅう歩く白山通り近くにあります。ほろ酔い~♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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