珈琲豆の出し殻がいいと聞いた。
猫避けである。
猫が嫌いなわけではない。飼ったことはないけれど、わたし自身は猫派に属していると思う。彼らの気ままさに魅かれる気持ちもある。
しかし、庭には野鳥たちが来る。
夫は、毎朝餌となる向日葵の種を庭やウッドデッキに撒き、水場も作っている。ところが、最近鳥たちが来なくなった。特に常連のシジュウカラやヤマガラの姿が見られなくなり、渡り鳥のジョウビタキやツグミがたまにやって来るのみ。
その代わりに頻繁に見かけるようになったのが、猫だった。
「野鳥たちのSNSで、あそこの庭はやばいよって流れたのかな?」
そんなふうに話していたところ、若い友人に聞いた。
「珈琲の出し殻を庭に撒いたら、翌日から猫がこなくなった」と。
これがテキメンで、1週間ほど庭の入口や猫がいた場所などに撒くと、まったく姿を見せなくなった。
猫は、強い匂いを嫌うそうだ。一度嫌だと思ったらその道を通らない猫もいるという。
いつもはただ捨てていた珈琲の出し殻で、平和な解決に至った。
きのうもシジュウカラがのびのびとした面持ちで水を飲み、向日葵の種を食べていた。
その姿を見て、思う。
「やっぱりわたしは、鳥派かな」
コロンビアはウイラ産の珈琲豆です。
最初にお湯を注ぐ瞬間の香りがたまらない。
夫のとふたり分。仕事の合い間、休憩時間に。
そして、この出し殻がまた大切なんです。
少し乾かしてから、撒いています。
向日葵の種を枝でたたいて割っているシジュウカラ。
ときどき背伸びをして、強くたたきます。表情は撮れなかった。
いいことを知りました。
珈琲の出し殻、何かに使えないかと乾燥させて瓶に入れております。
まだ油分も残っていて土にもいいかもしれません。
早速庭にまいてみます。
ありがとうございます。
美味しそうな珈琲の画像を拝見し、飲みたくなりました。
でも、明日の朝のお楽しみにして寝ます。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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