ひとりで外食できない心理は、だいたいこんなところだそうだ。
① 目立ちたくない。
② ひとりぼっちの淋しい人だと思われたくない。
③ 心細い。
すでにわたしは、以前自分のなかにあったそんな心理すら思い出せなくなっている。無心で食事を楽しめる「オバサン」になっているということだろうか。
手話サークルで、ひとりでラーメン屋にいくと言って驚かれた。
以前も、山梨に越してきて知り合った若い友人に言われたことがある。
「ひとりラーメンOKなの? やっぱ東京の人だねえ!」
先日、東京でひとりランチした。午前も午後も予定が入っていたので、ただその間にその辺のお店でお昼を食べたというだけのことだ。
だがその店で、ふっとその友人の言葉を思い出した。
十数人食事している客のうち、80%がひとりランチしていたからだ。
「おお! 東京」
わたしは、胸のなかでそっとつぶやきながら、パスタを楽しんだ。
30代の頃には、やはり抵抗があったひとりで外食も、いまや慣れ親しんだ行動のうち。川上弘美の恋愛小説『センセイの鞄』の主人公ツキコに憧れ、一杯呑み屋でひとりかっこよく酒を飲める女性になりたいと努力(?)した甲斐あり、ぼんやり周囲を観察したりしなかったりしながら食事できるようになった。
「都会は、やっぱり違うんだな」
まだまだ、都会と田舎では、見えないところにそっと潜んでいるような小さな意識の差がたくさんあるのだろう。山梨にも、いずれ都会の波が押し寄せて来るのだろうか。旅することは、田舎のネズミにも都会のネズミにも、大切なことなのかも知れないなあ。
おひとりさま率がめちゃ高かったパスタ屋さんのランチ。鮪とアボカドのポキスパゲティ。「ポキ」って初めて食べたんですがハワイ料理の魚の「ヅケ」のようなものだそうです。
ラーメンは、そのうち記事にしようと、食べ歩き継続中。
駅弁も、おひとりさまランチに入るんでしょうか? 『山の信州いろどり弁当』駅弁大好き~♩
こんばんわ。
「東京の人だね~」って面白いですね。
出身地、関係ないような気がしますが・・・(笑)
友達いなさそう・・と思われるのが嫌という理由はよく聞きますね。
若い時は私もそう思いましたが、今となっては、世間にそう思われたところで、なんだ!と
思いますね。そのくらい、年々強くなるし、気持ちが自立するのでしょうかね。
気楽だし、無理しなくていいし、一人の外食もお茶も映画も平気です。
一人の飲むのは・・・機会がそうないので、できませんが、やってみたい。
そんないきつけのお店を持てたらと、あこがれてます。
あと、泊りがけの旅・・・ですね。
そこは、まだできないでいます。夜、一人きりで部屋・・がちょっとこわい気がしてます(笑)
ぱすさん
出身地、関係ないような気もしますが、山梨で育ちずっと暮らしてきた人には少ないのかもと、最近実感しました。
そうそう。もう、世間にどう思われてもなんだ!ですよね~(笑)
気持ちの自立、いい言葉ですね。自立していたいですよね。
ひとりで行ける行きつけの飲み屋さん、できたらかっこいいですね。
わたしはひとり旅もだいじょうぶですが、夜のホテルの部屋はやっぱりちょっと怖いです。電気つけたまま寝ちゃいます(笑)
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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