雨の朝、探し回ってようやく小さな茗荷を2つ収穫した。
「茗荷、ラストみたいだよ。ずぶ濡れになっちゃった」
朝食の準備の途中だったので、着替えてくる、朝ご飯ちょっと待ってと夫に言うと、
「あとで、俺も探してみる」とのこと。
しかし結局、茗荷は見つからなかった。
「あれ、中毒になりそうなくらい美味しいよね」
あれ、とは味噌汁に散らす薬味のこと。
娘も、大人になってから初めて茗荷の夏を過ごして、実感したようだ。
まだまだ新鮮な茗荷が、スーパーには並んでいる。
買おうかな、と思いながらも通り過ぎてしまう。
茗荷を摘む楽しさや、きゅっとしまった身の硬さや、濃い香りや、まだ旬とはいえ、ずいぶん違うだろうと思うと手を伸ばす気になれない。贅沢になったものだ。
いや、単なる感傷かもしれない。
夏の終わりは、ちょっと淋しい。
ラスト茗荷の朝食は、茄子の油炒めのお味噌汁。
8月は思いっきり楽しみました。豆腐、ワカメ、エノキダケ、油揚げのお味噌汁にたっぷり茗荷をのせて。
前日には、4つ収穫してセロリの千切りサラダのポイントに。
茄子はまだまだいただくことが多い夏野菜です。
きのこと豚肉のアンチョビ炒めと、帆立のカルパッチョの夕餉。
初収穫したのは、8月10日頃だったので、ひと月弱楽しめました。このとき拾った青いイガグリも。
すっかり茶色くなって。
んん? けろじ、そこで何してるの?
たしかに外敵から身を守れるかもだけど、お尻痛そう(笑)
こんばんは~。
茗荷、私も大好きです。
花壇に巻いた覚えもない花が咲いて調べてみたら
ヤブミョウガという植物でした。
ミョウガではなくツユクサの仲間で残念でした。
栗も美味しい季節になってきましたね。
さえさんのお庭では秋の味覚が次々と収穫できて羨ましい。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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