先週末のこと。夫がサッカーの試合の後、チームメイトを呼んで鍋パーティーをするという。何人来るか判らないらしく、おでんだけ鍋いっぱい煮て、あとは買い出しも何も任せることにした。

集まったのは６人で、それぞれが何やかやを持ち寄って現れた。梅干しと梅の酢漬け。白菜。小松菜。里芋。薩摩芋。山で採ったというきのこ。

夫より若いメンバーが多いのに、家で梅を漬けたり、山にきのこを採りに行ったりするんだなと、新鮮な驚きを覚えた。田舎ならでは、ってことかも知れない。

彼らを家に招くのは、気楽だ。

とにかくサッカーの話が尽きない。だからわたしは最初に料理を出し、一緒に飲んで食べ、そそくさと退散する。眠くなったら眠ればいい。片付けなど翌朝でいい。そのわずかな参加時間に、ふと感じた。

夫が持つ「気」が、薄らいでいるのを。

そうか、と思った。気が置けないって、こういうことなんだ、と。「気」を置く必要がないってことなのだ。そしてしみじみ思った。

「ああ、居心地がいいんだな」

ここに越してきて１７年目。夫が今のチームに所属してもうすぐ１６年になる。

わたしは鍋の湯気に温かさを感じながら、缶ビールをひと缶持って退散した。

鶏肉、牡蠣、帆立、鱈、鶏団子などなんでもござれの寄せ鍋です。

味つけは夫がしました。酒と薄口醬油と味醂です。

そこに一緒にいれたショウゲンジ。そのきのこの出汁が効いていました。

翌日の味噌汁。きのこはアミタケ。茹でると紫色になるのが特徴だとか。

コシのある歯ごたえがしっかりしたきのこでした。味噌味に合うそうです。

いただいた薩摩芋も一緒に入れて、根菜たっぷり汁にしました。

左が酢漬けで、右が梅干しです。酢漬けはデザート感覚で食べられます。

梅干しは、これからの季節お湯割りにぴったりですね。あったまるー。