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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

「釈迦堂遺跡博物館」

久しぶりの取材は、「釈迦堂遺跡博物館」。

高速道路を使わず、国道20号線を延々と走る。約1時間20分ほどで到着した。

長いひとりドライブを想定していたけれど、意外と早く着いたと感じたのは、抜けるような空の下、山々が濃く青い姿を見せてくれていたからだろう。

 

〈土偶に会いたい!〉シリーズも、6回目。

すでに14体の土偶と出会い、14の御朱印をゲットした。

それぞれに個性的で魅力あふれる土偶たちだが、わたしのなかでのナンバーワンは揺るがず「坂井遺跡の顔面把手」ちゃんだ。

初めて会ったときの感動は、忘れられない。

「ねえ、見て見て、これが把手なんだよ。把手なのにこの可愛らしさ、信じられる?」

何人かに言ってみたが、理解されることはなく悲しい思いをしたが、今は自分ひとりが彼女の魅力をわかっていればいいと、心静かに思っている。

もちろん、土偶ファンの同士は、日本中にいるのだろうけれど。

 

そして、新たな土偶と対面することにも慣れてきた。それでも、やはり新鮮だ。

「しゃかちゃん」は、あどけないお顔。何か見つけたか、歌っているかのように口を丸く開けている。

「しゃっこちゃん」は、数々のSNSに「怒っていない」と言い訳しているほどに、きりりと気の強そうなお顔が人気のよう。

 

「出産土偶」は、赤ん坊を産み落とす瞬間を表現したと言われている。

土偶は、釈迦堂に限らず圧倒的に女性の姿をしたものが多く、妊婦も数多く出土している。そこには、”命”というもの重みが感じられる。

食料を得ることも、暑さ寒さをしのぐことすら難しく、医療も発達していない時代。

現代とは比べものにならないくらい、飢えや寒さや病で、人は亡くなっていたのだろう。

 

「三十三番土偶札所巡り」も8ヶ所周り、そろそろ折り返し地点。けれど、まだ9ヶ所で19体の土偶たちが待ってくれている。ゆっくりと楽しんでいこう。

なんと貸し切り状態でした。平日の朝だったからかな。

左から「しゃかちゃん」よ「しゃっこちゃん」です。

出産の瞬間を表現した「出産土偶」さん。

美しかった「水煙文土器」です。

ガチャガチャで出てきたのは、赤い「しゃかちゃん」でした。

快晴でした。釈迦堂からは、白根三山すべて(農鳥岳 ~3026m、間ノ岳 ~3190m、北岳 ~3192m)が見えました。

韮崎駅前「ニコリ」にいらっしゃる「坂井遺跡の顔面把手」ちゃんです。

 

☆『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。

【土偶に会いたい!〈その6〉釈迦堂遺跡博物館~しゃかちゃん&しゃっこちゃん&出産土偶「三十三番土偶札所巡り」】

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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