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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

帰りたいと思う気持ち

ベトナム行きの飛行機で、映画を観た。

『長いお別れ』は、やわらかな時間を描いているにもかかわらず、インパクトの強い小説だったので内容もラストシーンもよく覚えている。

感想は → こちら

〈story〉

夫が認知症になり、妻は娘たちを呼び寄せる。夫の転勤でアメリカで暮らす長女。カフェを開く夢を追う次女。それぞれ自分や家族の悩みを抱えた女たちが、認知症の父と過ごした10年の日々。

〈cast〉

東昇平【山崎努】ゆっくりと記憶を失っていく

東曜子【松原智恵子】専業主婦として家族を支えてきた

今村麻里【竹内結子】長女 アメリカでの慣れない暮らしと子育てに悩む

東芙美【蒼井優】次女 仕事も恋愛もうまくいかない

〈監督〉

中野量太

 

印象的だったのは、昇平が「そろそろ、帰ろう」「帰りたい」と繰り返すシーンだ。家にいても、家に帰ろうと言う。生まれ育った静岡の実家のことかと行ってみたが、やはり家に帰ろうと言う。どこにいても、誰といても、何をしていても、「帰りたい」という気持ちが湧いてくる。

 

すっと腑に落ちた。どんな場所にいても、ここじゃないところを求める気持ちがわたしにもある。たぶん人の心には淋しさのかけらが小さく凍っていて、どこにいても誰といても何をしていても、何かに触れた拍子に溶け出すようにできているのだろう。

 

父の、夫の、帰りたかった場所は、ここだったんじゃないか。

映画は、それを探す家族たちを描いていた。

帰国して家に帰り、なお強く胸に残っているのは、終わってしまった旅への郷愁だろうか。

ホイアンでも喉を潤してくれたウォーターメロンジュース。パッションフルーツ&ミント入り。

グエン・タイ・ホック通りの「ココボックス」で。

フルーツがたくさん飾ってありました。

パッションフルーツの美味しさに気づいたという夫。たしかに美味しい。

ホイアンを拠点に人の写真撮っているRehahn(リハン)のギャラリー

街じゅうで、彼の写真を見かけました。

 

☆ベトナムの旅レポは、これでおしまい。読んでくださって、ありがとうございました。

 

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  1. ぱす より:

    ホイアンはカフェがたくさんあったでしょう。
    入ってみたいなあと思ったカフェが次から次へとありました。
    店内から眺めた、通りを行く人々。暑さの中で、ほっとしたひと時でした。
    さえさんの記事を拝見していて、やっぱりお店の名前は憶えておくものだなあと思いました。

    ベトナムはコーヒー王国なのですよね。
    だから、カフェが多かったですね。ダナンでも、とてもたくさん見かけました。
    さえさんはまた、行かれる機会はありそうですね。ベトナム、本当にいいところですよね。
    就労問題、留学生問題。抱えるところはまだまだ多いようですが、勤勉さや人柄は、日本と通じるところがたくさんあると思うのです。
    せめて日本に来られる人たちには、温かく迎えてあげられる環境が急務かと思います。

  2. さえ より:

    >ぱすさん
    ほんと、カフェいっぱいありましたよね~
    みんなお洒落で、カフェ巡りも楽しそうですね。
    ただ、ベトナム珈琲が苦手で(笑)
    珍しくフレッシュジュースやライムやミント入りの炭酸をよく飲みました。
    そうそう、店先から通る人をのんびり眺める時間、至福でした。
    再訪はないかもしれませんが、お店の名前をかいておくと備忘録にもなりますね。
    今回、ベトナムの人たちとの感覚の違いを実感することがけっこうありました。
    日本でも子どもの貧困など、問題もいろいろありますが、ベトナムにはそれ以上のことごとがあるんだなあと思います。
    できることをひとつでもしていきたいですね。

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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