2005年に上映された蒼井優主演映画『ニライカナイからの手紙』は、沖縄の武富島が舞台だ。
〈cast〉
安里風希(あさとふうき)【蒼井優】6歳で母と離れ離れになり、祖父と暮らす。
安里尚栄【平良進 】郵便局長を勤める風希の祖父。
安里昌美【南果歩 】風希の母親。
〈story〉
風希が6歳のときに、母はひとり海を渡り東京へ行ってしまう。毎年誕生日に母から届く手紙を心待ちにしていた風希も、思春期には母を恨み、オジイに反抗するようになった。父の形見のカメラで写真を撮り始めていた彼女は、高校卒業後、写真家になる夢をみて、母のいる東京へと旅立つのだが。
「ニライカナイ」とは、沖縄に伝わる理想郷のことだそうだ。
ニライカナイ それは沖縄に伝わる、水平線の彼方にある幸福の国
これが、映画のキャッチコピー。
「ニライカナイ」は神の島であり、死後に行く世界であり、生まれてくるまえにいた世界でもあると考えられているという。だからか、人間が辿りつけない海の向こう、沖縄の東に向かった先に位置し、沖縄の人々はその方向に思いを馳せる。「ニライカナイ」からは毎年、神様が来て恩恵をもたらしてくれると信じられているそうだ。
「うつぐみの心」という言葉も初めて知った。
「たがいを助け合う心」に似た、しかしそれよりも、もっと深く心を通じ合わせる意味を持つ、武富島にしかない言葉だそうだ。やせた土地だったから、「うつぐみの心」がないとそれぞれが暮らしていけなかったのだという。
風希は二十歳の誕生日に、母と井の頭公園で待ち合わせ、すべてを知ることとなった。
毎年の誕生日に母からの手紙を手にして、ひとりガジュマルの樹のたもとへ座り、風希は大切に手紙を開く。何度か繰り返されるそのシーンが、好きだった。
わたし自身、昨年末父が亡くなったが、ふとしたときにまだ生きているような気がしてしまう。
この映画は、人は、死してなお、人の心に棲み続けるのだと静かに語っていた。
2005年公開の映画だから、蒼井優は19歳だったんですね。このときの蒼井優にしか演じられない役だったんだろうなあ。
こんばんは。この映画見ました。
みずみずしい19歳の蒼井優ちゃん、素敵でしたね。
なかなか見ごたえのある映画でした。
今日はさえさんのブログをリンクさせていただきました。
2月の初めにこのブログでご紹介くださった澤田屋さんのくろ玉が手に入り食べてみました。
とっても気に入りました。母も美味しい美味しいばかり言っていました。
うぐいす餡ってこんなに美味しかったけ?と言いながらいただきました。
美味しいお菓子を教えてくださってありがとうございました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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