カンヌ映画祭正式出品作品映画『怪物』は、『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督作品だ。
〈cast〉
麦野早織【安藤サクラ】夫を亡くし小学生の湊を育てるシングルマザー。
麦野湊【黒川想矢】小学5年。母親をうっとうしくも思いつつ愛する優しい少年。
星川依里【柊木陽太】小学5年。父親とふたり暮らし。幼い外見に反し大人びている。
保利道敏【永山瑛太】湊と依里の担任教師。春に配属されたばかり。
ほか、高畑充希、中村獅童、田中裕子など。
〈story〉
大きな湖のある郊外の町。
息子を愛するシングルマザー、
生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。
それは、よくある子供同士のケンカに見えた。
しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、
大事になっていく。
そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―。公式サイトより
生きていると、勘違いされることは数多い。
それ、違うのに。真逆だよ。誤解だ。
そう思いながらも、うまく伝わらないし、言葉にすることもできず、そのまま放置してしまうことが多々ある。
一生誤解されたまま、ほんとうの自分は置き去りにされる。
そうして思うのだ。本当の自分って、どんなだったっけ。
映画のなかでも、数々の誤解が生まれては放置されていた。
怪物は、いったい誰なのか。誰だったのか。
映画を観終えても、はっきりとした答えはでない。
わたしも、怪物なのかもしれない。
誰もが怪物になり得る、ということなのかもしれない。
久々の映画館で。ひとり映画も久しぶりでした。
田中裕子の校長先生役が、いちばん沁みたかも。年齢が近い役柄だということもあるのかな。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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