甲府市酒折にある梅園『不老園』へ取材に行ってきたのだが、日が悪く、青空と白やピンク色に咲く花とのコントラストは見られなかった。
富士山が見える展望台もあるのだが、山々は雲に隠れている。
『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログなら、晴れた日に再チャレンジすればいいのだが、締め切り間近のニュース&レポートの企画を出さなければならなかったので、そうもいかない。写真を撮るにもまだ満開にはほど遠い。
「今すぐ青空が広がって、富士山が見えますように」
梅天神で賽銭をはずむも、あきらめモードに入っていた。
「ここの梅、ふたりだからいいけど、ひとりで観て歩くのは淋しいわよねえ」
そんなとき、70代くらいだろうか、カップルの女性が思わずといった感じで口にした言葉が、聞こえてしまった。彼女はわたしに聞こえてしまったことを悟り、ハッと口を押えそそくさと行ってしまった。
「それどころじゃ、ないんだけどなあ」
後ろ姿を眺めつつ、肩をすくめる。
ひとりで歩くのが淋しいのなら、そもそも梅園になどひとりで来たりしないだろう。
わかったことは、3つある。
ひとりでいると、淋しそうに見られることがある。
しかしひとりでいる人がみな、淋しいわけじゃない。
ステレオタイプに物事を捉える人が世の中にはけっこう存在していて、そういう人ほど自分がステレオタイプだということに気づかない。
その後、梅天神のご利益か、青空が見えてきた。わたしはまたひとり、次の取材先へ向かった。
梅の花、ちらほらと咲いていました。
八重でピンクの華やかなものも。
赤いガクがまた、風情ありますよね。控え目だけど静かに主張しているかのような。
梅天神さま、ご利益ありました。ありがとうございます。
濃いピンクの花が咲くと、やはり目がいってしまいますね。不老園の春は始まっています。
梅の花、ちらほらどころかしっかり咲いてますよ~
3枚目の写真なんて、梅らしく?てとっても可愛いです。
年配の方達の世代は、ひとり=淋しいっていう感覚なんでしょうね。
最近ですよ、おひとり様っていう言葉も使われるようになってきて、ひとり〇〇っていうのも
ちょっとした流行りのようになったりして・・・
ひとりは決して孤独とは別物なのにね。
ひとりを楽しめる人の方がいいし、私は結構ひとりが好きですよ。
ユミさん
梅、アップで撮るといちめんに咲いているようにも見えますが、ちらほらだったんですよ~
アップで見ると、ほんと可愛らしいなと思います。
おひとりさま。
そうですね~ひとりランチとか昔は言わなかったんですものね。
そうそう。ひとりと孤独は別モノ。
わたしもひとりの時間がないと、息詰まっちゃうほうなんです。
たぶん、誰かとの時間があるからこそ、ひとりの時間を楽しめるんでしょうね~♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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