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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

キバナコスモスを見上げて

友人宅に届け物をする際、角を一つ曲がり損ねた。

だが、Uターンするよりは、もう一つ先の角を曲がろうとそのまま走った。走ると次の角まではけっこう遠く、あーあ、やっぱりUターンすればよかったと小さく後悔した。だが、次の角を曲がった途端、その後悔は吹き飛んだ。

「わ、きれい!」

この季節、道端のキバナコスモスは珍しくもないのだが、坂の途中のその角からは、3mほど上を見上げるようになっている。

上から見下ろす方が、それ花の色も形もよく見えはするのだが、そんなふうに下から見上げるのもまた、いつも見ているのとは違った風情があった。

 

この道を行けば、この道のよさが、違う道を行けば、違う道のよさがある。

長いか短いか一生を道に例えれば、一本道。自分が歩く道、車で走る道も、その一本しかない。偶然もすべて必然なのだろうと思えてくる。

「角を曲がり損ねて、よかった」

うっかり屋の方が、拾い物も多いような気がしてきた。

CIMG7625こんなふうに見えました。頭より高いところに咲いてるー。

CIMG7622坂を上って見下ろすと、こんな感じ。何でもない道です。

CIMG7645橙色に近いような濃い黄色。コンクリートの隙間からも強く咲いています。

CIMG7610その先も、ずっとキバナコスモス。キバナコスモス街道です。

CIMG7606振り向くと、こんな感じ。行きと帰り、同じ道だけど違う道。

CIMG7629田んぼには、暮れ始めた夕陽が映っていました。

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  1. 悠里 より:

    今はキバナコスモス多いですね。でもさえさんの写真のように、道路の両側にずーっと咲いているのはあまり見たことありません。素敵ですね。草花は自分の時期を忘れないで、きちんと咲いて存在をアピールしていますね。私も今出来ることを頑張りたいと思います。石垣の上のキバナコスモスの夕陽に映えた姿を見てみたい、きっと幻想的で・・・

    • さえ より:

      悠里さん
      キバナコスモス、あっちこっちに咲いてますよね~。
      いっぱい咲いてるから余計に気にも留めなかったんですが、ちょっと視点が変わるだけで違って見えるのがおもしろいです。
      いつもは通らない道なんですけど、以前末娘が保育園に通っていた頃は送り迎えをした道です。
      その時にはこんなにキバナコスモスが咲いていなかったのか、それとも忙しくて気づかなかったのか。
      ほんと、草花は今できることをできる限りしていて、すごいですよね。

  2. ユミ より:

    わ~素敵!
    何度見ても素敵!
    こんなに花がいっぱいの所は近くにはないわ。(-_-;)(笑)
    「偶然もすべて必然」
    ほんとに物事って全て必然で、自分に必要な物は向こうからやって来るんですよね。
    拾い物の多い人生、素敵ですよ。
    私もそう思って、毎日励もう~(^^)/

    • さえ より:

      ユミさん
      たぶん誰も世話することなく、自分の力で咲いているキバナコスモスです。
      そっか。こんなふうにたくさん咲くのって田舎ならではですよね。
      こっちに住んでいると、けっこう普通の風景になってて(笑)
      そうですね。必要なことは、向こうからやって来る。
      それを見逃さないようにして、楽しみをいっぱい見つけて生きていきたいですね♡

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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