CATEGORY

BACKNUMBER

OTHER

はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

トドマツノキバチの巣

ウッドデッキに上がって来るアマガエルのけろじたちは可愛がっているが、そうもいかない生き物たちも家の周りにはいる。

 

玄関の前の石段に蜂の巣ができた。見れば、スズメバチのような丸く芸術的な巣ではなく、ごく普通によく絵に描かれるような六角形が並んだ巣だった。

「駆除しなくちゃ、ダメだよね?」

「玄関じゃ、訪ねてきた人が刺されても困るしね」

スズメバチのように、刺されて命にかかわることはないだろうが、ほかの人に被害が出ては洒落では済まない。

「駆除するにしても、誰かに頼むにしても、まず蜂の種類を調べようか」

「そうだね。細身で小さい蜂だったよね」

これじゃない、あれでもないとネットで調べた。

「あ、これじゃない? トドマツノキバチ」

「それだ。あれ? 人を刺さないってかいてある」

「刺さない蜂なんて、いるんだ。あー、ホッとした」

「じゃあ」「うん。駆除はしなくていいね」

 

赤松の林を切り開き、家を建てた我が家では、よく口にする。

「彼らの方が、先に住んでたんだから」

17年も暮らせばもう、虫も蛙も代替わりしているだろうが、安住の地を奪ったことに変わりはない。なので、これだけは決めている。

「無駄な殺生はしない」ということだ。

人を刺したり、庭木や家を蝕む害虫は駆除せざるを得ない。だがそうではない生き物まで殺すわけにはいかない。

そんな思いで、トドマツノキバチの巣を見守る日々である。

CIMG1212トドマツノキバチの巣です。虫が苦手な方、ごめんなさい。

CIMG1230黄色い夏トンボは、赤みを帯びてきています。

CIMG1224山桜の木にとまっていた、小さくジミーなニイニイゼミです。

CIMG1219ヤマボウシの実が落ちています。苺みたいに赤くて可愛い。

CIMG1222大きくなりすぎたタラの木には、真っ白いキノコが生えていました。

CIMG1242手前の物干し竿、左側に大きなグレーのけろじが座っていました。揺らさないように気をつけながら洗濯物を干しました。

COMMENT

管理人が承認するまで画面には反映されません。

papermoon へ返信する コメントをキャンセル

CAPTCHA


  1. papermoon より:

    さえさん、おはようございます!

    トドマツノキバチなんて名前、今まで知りませんでした。
    刺さない蜂っているんですね!!ちょっとびっくりです。
    変わった形の蜂の巣ですね。パッと見、キノコに見えました(笑)

    ヤマボウシの実、可愛いですね。
    イチゴ味のキャンディーと言われたらそのまま信じてしましそう。

    ケロジくん、物干し竿にいる~(笑)
    すごく運動神経がいいですね。
    でも日向ぼっこというにはちょっと暑いかも・・・・

    • さえ より:

      papermoonさん
      こんにちは♩
      トドマツノキバチ、わたしも調べて初めて知りました。これまではあまり見かけない蜂なんです。気候とか、変わってきているのかな?
      そうですね。刺さない蜂がいるってこともびっくりしました。蜂だからって刺すと思っているのは思いこみだったんですね。巣は石に平たく伸びています。変わっていますよね~
      ヤマボウシの実、可愛いでしょう♡苺キャンディですよね~♩
      けろじは、たまに物干しに登っている子がいます。羽虫がたくさん捕まえられるのかな?

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

ご意見などのメール

CATEGORY

カテゴリ

BACKNUMBER

バックナンバー

CALENDAR

カレンダー
2024年4月
« 3月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

COPYRIGHT © 2016 HARINEZUMIGA NEMURUTOKI. ALL RIGHTS RESERVED.© 2016 HARINEZUMIGA NEMURUTOKI.