久しぶりに一日じゅう雨が降り、雨が上がったきのうの朝、山々は白く白く雪化粧をしていた。
「もう4月も半ばになるのに、雪かあ」
雨のなか聴いたラジオのニュースでは、河口湖方面で雪のため冬用タイヤの交通規制がされていると報じていた。
それを聴いていたにもかかわらず、カーテンを開けて驚いた。
南アルプス連峰が、冬のあいだにもここまでの姿を観ることは少ないというほど真っ白になっていたからだ。
空の写真図鑑のような本『空の名前』には、春の雪を「沫雪(あわゆき)」あるいは「淡雪(あわゆき)」と呼ぶとある。
現、新潟周辺のむかしむかしの雪国を描いた『北越雪譜』からの引用だ。
春の雪は消えやすさをもって沫雪といふ。
その消えやすさから、儚いものの例えに使われる「沫」の字を置いたらしい。
淡雪や 一つかみづつ 春の草 (鼠弾)
また、やはり同じく春の雪である「牡丹雪」のところには一茶の句があった。
むまさうな 雪がふうはり ふはりかな (一茶)
山々は残雪を残し、午後には春の顔に戻っていた。
明野町の「太陽館」展望台から見た八ヶ岳です。
最高峰赤岳は、ふたたび真っ白に雪化粧して。
権現岳も、しんと凍っていました。
カメラを西へ動かすと。
南アルプス連峰が広がっています。
少しずつアップにしてみました。
甲斐駒ケ岳。
鳳凰三山。
さらにカメラを南へ向けると、富士山が。
富士山も真っ白。
東には、茅が岳。スイスの旗が揺れているのは「ハイジの村」です。
おお~、富士山・・・
2月末に富士山を見に行った事が、遠い昔のように思えます。
たった1ヶ月半くらい前の事なのに・・・
今年は暖冬といわれていたはずなのに、4月にも真冬のような気温になったりと、
安定しませんね。
ここから一気に春めいて、気持ちも負けないで上げていかなくちゃですよね~
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ピザが届くようになって、良かったですね!(^_-)-☆
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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