2年前に植えた庭のコブシがようやく芽吹きの時を迎え、ホッとしている。
ブログのお友達のhanamomoさんは秋田にお住まいなのだが、2月にもうコブシの芽が膨らんだと写真を載せていて、心配していた。
そのときはまだ枯れ木のようにしんとしていたし、それに加え4月に入り、野山でハンカチのような白い花が咲いているのを目にしてもいた。
今年は花は咲かなかったが、冬を越しちゃんと生きていてしっかり芽吹き広げた葉を見ていると、笑みがこぼれる。
その芽が、とても可愛らしい。
芽吹く前の姿が子どもの握りこぶしのようだから「コブシ」と名づけられたというのだから、可愛らしく感じるのは自然のことなのだろうが、その「子どもの握りこぶし」型の茶色い殻のようなものをぱかっと割り、葉の蕾のような薄緑色のものが顔を出す。葉は、それから花を咲かせるかの如くゆっくりと開いていくのである。
「のんびりいこうよ」
その姿に、そう声をかけられた気がした。
2年前に植えたこぶし。こんなふうに葉を開くんですね。
イチイの垣根の脇に植えたまだ細く小さな木です。
まだ膨らみ切っていない芽も、たくさんあります。子どもの握りこぶし。なんとなくわかる気がします。
葉っぱがじゃんけんのグーを出しているみたいで、可愛い。
くしゃくしゃになっていた葉っぱが陽を浴びて、美しく伸びていきます。
植え足した芝桜もだいぶ咲きました。
同じピンクでも色も花の大きさも違っています。
紫のツルニチニチソウも咲いて。
山吹も咲き始めました。
辛夷、やっと芽吹いたようですね。
本当に小さな握りこぶしのようですね。
新しく出る葉っぱはみんなつやつやしてやわらかそうですね。
私は今日庭の木の芽を摘んで筍のご飯に飾りました。
山椒はとげが鋭くて、うっかり刺しそうになりました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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