夏至は過ぎたが、残暑などとは思えない猛暑が続いている。
ところがお盆を過ぎた途端、まるで夏バテでもしたかのように霞んでいた山々が、朝夕の涼しい時間に輪郭をくっきりとさせ始めた。
田んぼの稲も頭を垂れてきたことだし、そろそろシャキッとせねばと言っているようだ。
幻かと見まがうほど微かにしか見えなかった山々が、あたかも別人のごとき顔をして、夕暮れに身を任せみるみる濃い色をまとってゆくのを見て、知る。
「ああ、山から秋が始まってゆくんだな」
吾亦紅の先で逡巡していたとんぼが不意にとまったような、ずっとそこにいたかのような自然さで、秋は、わたしの胸の奥に静かにとまった。
振り返ると、赤とも黄ともつかないとんぼたちが、群れを成して舞うように飛んでいくのが見えた。
夕刻、浅尾の集落から見た八ヶ岳。
こんなにくっきり見えたのは、久しぶりです。
西側には、南アルプス連峰。
げんこつのような大きな山が甲斐駒ケ岳。
観音様が横たわっているかのような鳳凰三山。
こんばんは。
山の稜線が美しいですね。
私も昨日、お風呂場に行ったら虫の大合唱を聞き、秋だな~と思いました。
トンボもたくさん飛び交っています。気が付けば秋なんですね。
おはようございます。
朝がずいぶん涼しくなりました。
そちらは、もっと涼やかで、秋の気配が感じられることでしょうね。
お近くでも、くっきりと稜線が見えるのって、珍しいのですね。
なかなか、こんな雄大な風景を、見る機会もなく、こうして見せていただいて、気持ちがすーっとしました。
猛暑もあともう少しでしょうかね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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