庭仕事をしていて、軍手のなかに入ってしまった珍客を、夫に写真に撮ってもらった。ニホントカゲの子供だ。
なぜ子供だとわかるかというと、しっぽがメタリックブルーに輝いているからだ。
子供のうちは天敵に捕食されることが多いため、青く光るしっぽを切って躍らせ、その隙に逃げるよう進化したという。
タラの棘といい、自然の中で生きるものたちは、なんとたくましいことか。
これが人間の目から見ると、非常に美しく映る。
青い色のなかには、心を落ち着かせる心理効果があったり、クールなイメージがあったりするからか、くねくねと光りながら動いても、ちっともグロテスクさを感じない。
濃いブラウンの胴体から伸びるしっぽとのあいだは、茶とグリーンのストライプ柄に光っていて、先に行くほどブルーが濃くなる。そのグラデーションがまた、美しい。
脱皮を繰り返し、大人になるとメタリックブラウン一色になる。
それはそれでシックで綺麗なんだけど、じっと見つめていたいのは子供だ。
けれど繊細で用心深い彼らは、すぐに隠れてしまう。だからこそ、ことさら美しく感じるのだろう。
落葉のなかに入っていました。まだ眠っていたみたい。
キョロキョロしてから。
素早く逃げていきました。
こちらは何年か前に撮った写真。こんなふうに立ちどまって(?)くれることは、なかなかありません。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
こんばんは~。
「特派員ブログアワード」フォトジェニック賞おめでとうございます。
かねてから、文章はもとより、お写真も美しいと思っていました。
「信玄堤公園」の桜と背景の南アルプス連邦の山並みも素晴らしいですね。
桜と残雪、こちらでは見ることが出来ません。
しっぽがメタリックブルーに輝いているトカゲ
ちょくちょく、見かけますがまだ子供なんですね。
可愛いなぁ。と思いながら見ていました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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