桜続きだが、町内いちばんの桜スポットに行った。
といっても、明野にひとつしかない小中学校の校庭に咲く桜だ。
買い物の帰り道に5分ほど回り道しただけのことだが、ちょうど満開で美しかった。
今年の桜は早いと思っていた。しかし、末娘が中学に入学するときに満開だったことを考えると、咲き始めは早くとも満開を迎えたのは例年通りだったのかも知れない。
樹の下を歩くと、ひらりと一枚花びらが舞って落ちた。
「桜吹雪には、浄化作用がある」
そう言っていた友人の言葉を思い出す。
桜の花は、散り際に邪気を祓うパワーを発揮する。散る花びら一枚一枚にも桜のパワーは残っていて、樹の周辺に、人々に、惜しむことなく分け与えるように風に舞うのだと。
世界中の桜、最後のひとひらが舞い、すべて花が散ったら、世界が変わっていたらいい。
祈るような気持ちで、満開の桜を見上げた。
明野中学校です。右手にある電話ボックスからよく娘たちが電話してきました。まだケータイも持たせていなかった中学時代のことです。
明野中正門。
校庭からは八ヶ岳がいつもと同じ顔を見せています。
土手をちょっとだけ歩きました。
見上げると桜、桜、桜。
今年はいっぱい見ることが出来ました。
しだれ桜じゃないと思いますが、道の方にしだれていて美しいです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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