冷え込んだきのうの朝。駅まで夫を送る道すがら、紅葉している蔦を見かけた。
「あ、きれい」
声に出す間もなく、通り過ぎる。
「寒いね」「清里辺りは、零下かな」「いや、まだでしょう」
などとしゃべりながら、いつもの道を走った。
紅葉は、冷え込んだ朝に始まるそうだ。5~6℃に気温が下がった秋の朝、木々は冬を生き抜くために葉に養分を送るのをストップするという。その後葉は、自らのなかにあるものだけで過ごしていく。水分も養分も使い果たしていく。枯れていくのだ。しかしその過程で、美しい紅葉を見せてくれる。そのさまは、何もかもから解き放たれ、本来の姿に戻っていくかのようにも見える。
不意に、自分がたくさんのものを持ちすぎているような重みを感じ、立ち尽くす。そろそろ身の周りのものを手放し減らしていく季節を迎えているのかも知れないと考えてみる。紅葉する木々のように潔く、とはいかないだろうが。
冷え込んだ朝から20日ほどで、紅葉は見頃を迎えるらしい。先週、今シーズン初めて薪ストーブを焚いた。紅葉の始まりは、先週だったのだろうか。
いつもの道で見かけた蔦の紅葉です。
庭の山桜。赤くなった葉を落としては一枚、また一枚と染めていくよう。
庭で今、いちばんきれいに紅葉しているのがドウダンツツジ。
絵の具で塗ったような、濃いピンクに近い赤です。
今シーズン初めての火入れです。よく燃えました。
さえさん、こんばんは~♪
朝の冷え込みが紅葉に必要な条件の一つというのを前にどこかで聞いたことがあります。
本当に見事に美しく紅葉が始まってますね。
見ていて癒されます。
ドウダンツツジの葉の紅葉の色、すごくキレイ!
このピンクの色、すごく好きです。
木によって紅葉の色が違うのも面白いですね。
papermoonさん
こんにちは~。
このあいだ秋が来たと思ったら、急に冷え込んで、季節の移り変わりの速さを感じる日々ですね。
外を走って紅葉に気づき、庭を歩いてドウダンツツジの美しさに気づきました。
青い鳥は、いつでもすぐそばにいるってことでしょうか。
papermoonさんのお住まいになられているところの紅葉も楽しみにしています♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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