いつになく穏やかな正月休みだった。
空は青く、流れる雲は白い。
「行雲流水」
正月を迎えると毎年思い浮かべる四字熟語だ。物事に執着せず、他の力に逆らわず、自然のまま、成り行きに任せ、一定の形にとどまらない。
行く雲や、流れる水のように。
しかし雲とて、人が眺めるほど、いつもいつでも悠々としている訳ではあるまい。きっと強い風に吹かれながらも、自分の重さほどには、とらわれ、抗い、とどまろうとしているようにも思う。
自分の重さの分だけ。たぶんそれが難しい。
もしかしたらそれは、自分らしくというところにさえ、とらわれ過ぎず、そこにとどまることなく、そして抗うこともせず、新しい風に吹かれることを受け入れて生きていくということなのかも知れない。
茅が岳の周りに散らばっていた雲たち。
八ヶ岳の傍にできた、竜巻のような形をした吊るし雲。
富士山は、穏やかな顔を見せていました。
南アルプスの向こうにも、吊るし雲のようなレンズ雲のような。
頭上には、こんな雲も浮かんでいました。
見上げるとハナミズキは、もう春の準備をしています。
きれいな、そして変わった形の雲ですね。
初めて見る雲がいくつかあります。
山と空気が違うと、雲まで違うのですね。
私も雲を見るのと、撮影するのが
好きです。
どれ一つとして、毎日同じ雲ではないですね。
ぱすさん
吊るし雲は、山の周辺にできる特有の雲だそうですよ。
富士山や八ヶ岳の近くで、この辺ではよく目にする雲です。
ほんと。雲はひとつとして同じってことはないですよね。
わたしたちの毎日のようですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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