先週は、まるで秋が冬にある日突然バトンを渡してしまったように冷え込む日が続き、人間は、急な寒さに身体が馴染めず、厚着をし、暖房を入れ、鍋で温まったりしていた。
庭の木々たちは、そんなわたしたちを横目で見ながら、その寒さをすんなりと受け止めているかのように見える。静かに紅葉し始めた。
庭の紅葉は、いつも足もとから気づく。
急に寒くなり、いつにも増して背中が丸くなり、下ばかりを見ているのかもしれない。
散歩しても、地面近くに蜘蛛の巣状の円を描くように紅葉している漆が、目につく。
そして、いつも見ている葉の別の表情にもハッとさせられる。
たとえば、ヒメシャラは赤くなると厚みを増したかのように存在感を増すし、逆にヤマザクラは水分を手放すとこんなにも軽くなるのかと思うほどに薄っぺらに感じる。ブルーベリーは細長さが際立って見えるし、ヤマボウシはまだらに模様ができる。
遠くから眺める紅葉は美しいが、足もとに見る紅葉もまた楽しい。
今ちょうど紅葉している庭のヤマボウシ。二階のベランダから撮りました。
足もとに、伸びる蔦。
隣りの森や散歩道の道路脇にも見かける漆です。さわるとかぶれるから注意していますが、秋には美しく紅葉します。
葉の厚みが増したように感じるヒメシャラ。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
こんばんは。
私も昨日柿もぎの場所でハッとするほどの蔦紅葉を見つけました。
そちらも寒暖の差が大きい場所なんですね。
ブルーベリーの紅葉の赤も大好きな赤です。
食べてよし、紅葉してよしの木ですね。
特派員ブログの方も拝見しております。
赤がいろいろあって美しいですね。
雪が降るまでの間、もう少し秋を楽しみたいものですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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