石田ゆり子って、素敵だよね。だけどなぜ、彼女は歳を重ね、どんどん若く可愛くなっていくのだろう。
そんな疑問が、この本を衝動買いさせた。
石田ゆり子のエッセイ『Lily-日々のカケラ-』(文芸春秋)だ。
だが、石田ゆり子によれば、衝動買いもこうなる。
「好き」という気持ちは理屈ではなくて衝動的なものだから、買い物って衝動買いが一番幸せなんじゃないかなあ。
17歳でスカウトされた石田ゆり子が、昨年48歳でかいたエッセイ集だ。
未完成なものが好きです。なんていうか、ちょっと散らかった部屋とか何かの途中にあるの部屋の雰囲気が好き。空気が澄んでいて、光がまあるく広がっていて流れがあるかんじ。
そう言う彼女は、珈琲党で、同じ香りのポプリを部屋に置き、花屋で一輪だけ花を買って飾り、好きな器を集めて料理し、本好きが高じて一部屋を本の部屋にしてしまった。未婚だけれど、ひとり暮らしというには、動物たちといつも暮らしていて独りということはなかったという。
おととし、生後1週間の子猫、蜂蜜色したハニオ(♂)と白足袋履いたタビ(♂)を保護して、ゴールデンレトリーバーの雪(♀)と、猫ビスク(♂)とともに、ひとりと4匹の生活が始まった。その成長記録は、石田ゆり子がイラストを描いていて、なんとも可愛らしい。
読みながら、次第に謎が解けていった。「なぜ石田ゆり子は、歳を重ね、どんどん若く可愛くなっていくのだろう」という謎だ。
彼女は、自分をとても大切にして生きている。自己中心的という意味ではなく、自分の心、自分の身体を大切にしている。それってなかなかできないことだ。
わたしが美しいと感じるのは、素敵な表情をしている人です。表情には心の状態が現れますから、結局は健康で幸せであることが美しさにつながるのだと思います。しあわせの基準は人それぞれ。たとえ大変なことがあったとしても、「自分は幸せだ」と思っている人はやはりきれいです。わたし自身も心もからだも健やかにあることを心がけています。
身体が喜ぶことをとピラティスを続け、身体のことを考えて食事をとり、心が健やかでいられるように、もやもやするときには自分のなかの小さな子どもの率直な言葉に耳を傾け、笑って眠る。
十代の頃、競泳の選手だったという彼女の素直でまっすぐな心が、女優石田ゆり子を作っているのだなあと、すとんと腑に落ちる。
「もう少しだけ、自分を大切にしてみようかな」
そうつぶやいて、藍色の、石田ゆり子に似合い過ぎるその色の美しい本を、ゆっくりと閉じた。
帯の文句は、糸井重里。「ゆり子さんの良さを、いちばん知っていないのは、ゆり子さんだという気もするのだ」
カバーを外した藍に近いブルーが素敵。このまま持ち歩いて楽しみました。
写真もいっぱい。天真爛漫という言葉が思い浮かぶような笑顔です。
おでこには3つ目の目があるから、必ず少し出すようにしているとか。
犬や猫たちを可愛がるお母さん的な優しい雰囲気が、前面に出ている4枚。
少女性を感じる1枚。空も大地も、彼女の味方をしているように見えます。
雪、ビスク、ハニオ、タビのシール付き。
よく作るという油淋鶏などのレシピや、恋の話、緒方拳さんの話、ジブリの『もののけ姫』で声優をしたときの話、103のQ&Aなど、お楽しみ満載!
同感、同感!
今、大人の女性としてすごく注目されている人だと思います。
逃げ恥で可愛いって思って、一時期インスタフォローしてました。
今のBGや、CMでも素敵だな~って思います。
「ゆりちゃん」って気軽に声かけられそうな、親近感のある人ですよね。
私、なかなか本が読めていないけれど、小説よりもエッセイが断然好きなんです。
Lily、気になるな~!
さえさんの感じた言葉も素敵です!
ユミさん
ですよね~♡石田ゆり子、素敵だよね~♩
たぶん、男性にも女性にも好かれる大人の女性ですよね。
そうそう、ゆりちゃんって気軽に声をかけられそうな雰囲気!
妹は「りり」と呼ぶってかいてありましたけど。それも可愛い。
ユミさんは、お好きだと思いますよ~おススメのエッセイ集です!
さっき何回かユミさんのところにおじゃましてコメントに挑戦したんですが、パソコンの調子なのか、できませんでした。またおじゃまします♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。