大晦日の夜11時、カウントダウンイベントが行われるテージョ川沿いのコルメシオ広場まで歩いた。
夜も更けているが、通りは人、人、人で歩けないほどだ。
みな、知り合いに会うたびに「ハッピーニューイヤー」と挨拶を交わしている。
クリスマスを過ぎると、そう声をかけあうのがこちらでは普通らしい。「よいお年を」という意味なのだろう。
食事や買い物をした店の人にも、たびたびそう声をかけられ、こちらも自然に「ハッピーニューイヤー」と返すようになっていた。
「年が明けるまえから、ハッピーニューイヤーって言い合うのっていいよね」
と、夫が言う。
日本でも「よいお年を」と挨拶を交わすのはごく普通のことだが、年が明けるまえに「ハッピーニューイヤー」とはほとんど言わない。「新しい年を迎えて、めでたい」という意味合いで使われるのが通常になってしまっている。
すでに50年以上も過ごしてきた年越しだが、外国では違うんだなと、とても新鮮な気持ちになった。
カウントダウンはそれはもうにぎやかで、誰が何を言っているのかわからないほどだったけれど、新しい年を迎える喜びに満ちていた。家で家族で穏やかに迎える新年もいいけれど、こんなに大勢の人が新しい年を迎えられたことを祝い喜んでいると思うと胸がいっぱいになり、いつのまにか新しい年をぜひ喜ぼうという気持ちになっていた。
ポルトガル語で「ハッピーニューイヤー」は「Feliz ano novo(フェリス・アーノ・ノーヴォ)」で、意味はハッピーニューイヤーそのままだ。だがやはり、年明け前から声をかけあう習慣だという。そして年が明けても同じ挨拶をする。たぶん、ポルトガル語でそうやりとりしていた人も多いのだろう。
いくつかポルトガル語の挨拶を覚えたけれど、英語っていいなとあらためて思った。なにしろ英語なら、どこの国の人にも通じる。
英語を勉強したい。新しい年の目標がひとつ決まった。
街じゅうイルミネーションが輝いていました。ホテル近くのロシオ広場。 ファドを聴きに行った会場近くのカモンイス広場。
その前に立つ建物もキラキラ。
通りもイルミネーションで飾られていました。
バイシャシアードの駅ビル。
ようやくカウントダウンが始まるコルメシオ広場にやってきました。
ライブバンドの音楽は、大音量で鳴り響いていました。
広場の真ん中には巨大なクリスマスツリーが。
色を変えたりしながら、カウントダウン直前まで光り輝いていました。
そして年明けの瞬間には、花火が上がりました。
きれい! みんなスマホで撮ってる。
花火は、30分ほど続きました。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
海外での年越しの華やかさ、賑やかさ、楽しさ、伝わってきますね~
カウントダウンしながら、周りの人達はみんな知り会いのように喜び合うんでしょうね。
日本でも、東京の大晦日は賑やかなのかしら?って思ってしまう・・・
子供が小さい時には、大晦日の夜、家族で神社とお寺にお詣りして、除夜の鐘つかせてもらって、ぜんざいをいただいて年越しをしていましたが、今ではすっかり家で主人とひっそりとした年越しです。
それはそれでいいけれど、やっぱりいつかは家でない何処かで・・・(何度も言いますが(^^ゞ )
そして1度は海外でカウントダウンなんか経験してみたいです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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