買い物が好きだ。買わなくたっていい。お店をただふらふら観て歩くだけで、わくわくする。だからその土地特有のものが集まる市場はもう、大好きだ。
ミラノでは市場にはお目にかかれなかったが、素敵なスーパーが3つあった。
日本語でいうスーパーよりは、高級食材店といった雰囲気に近い。
ひとつは『Eat's Italia』(イーツイタリア)
ドゥオモ駅近く、エクセルシオールビルの地下に入っている。
併設されたエノテカ(ワインを売る店)では、売っている総菜やパン、ワインを注文し食事をすることもできる。
もうひとつは『PECK』(ペック)
やはりドゥオモの近くで、トリノ通りから少し入った路地にある。
ここはエノテカが併設されているというよりは、エノテカにスーパーがくっついている感じだ。ワインは驚くばかりの品揃え。食品売り場には、気軽にお茶を飲んだり、食事ができるコーナーもある。『冷静と情熱のあいだ』の主人公あおいが、食材を買い出しに行っていた老舗スーパーである。
そして『EATALY』(イータリー)
ガリバルディ門のほど近く、最寄りはモスコヴァ駅だ。
『EATALY』が3つのなかではいちばん大きく、エノテカも3階なので明るく開放感がある。おなじく3階にミシュラン一つ星『リストランテ・アリーチェ』が入っている。食品や雑貨売り場のスペースも大きい。
どうしてこんなに買い物が好きなんだろうと、自分でも謎に思うほどに、ふらふらと観て歩くのが楽しい。
暮らしを豊かにしようとする意識が女性の脳内では強く働く、それが買い物脳だとも言われているらしいが、まあ、そういうこともあるのかも知れない。
だがたぶんそれよりも、想像するのが好きなのだと思う。
「これ、どんな味かな?」から始まって、「このお皿に、料理を盛ったら?」「このカップで、誰それとコーヒーを飲んだら?」「このペンを、誰それにプレゼントしたら?」と空想の世界に羽を広げ、羽ばたいていく。
観て歩くのは現実の街、現実の店、現実のモノなのだが、その先にどんな空想を繰り広げようが自由で、それが訳もなく、もうどうしようもなく楽しい。誰も見ていなかったらスキップしたくなるほどだ。ミラノの3つのスーパーは、そんなわたしの空想する楽しみを存分に満喫させてくれた。
『Eat's Italia』のエノテカです。
精肉コーナー。生ハム、ソーセージ、サラミなど種類豊富です。
チーズもたくさんあり過ぎて、迷って買えなそう。
お総菜コーナー。野菜が充実していました。蛸のマリネが美味しかった。
野菜も美しくディスプレイされていました。ほんと、きれい。
調味料や缶詰、瓶詰も、整然と並んでいました。
『Eat's Italia』が入ったエクセルシオールビルの入口は、すっかりクリスマス。
『PECK』では、1階のカフェでカプチーノを飲んで休憩しました。
にぎやかなトリノ通りは、ブルーにライトアップされていました。
『サン・サティロ教会』も、すぐそばにあります。
こちらは『EATALY』のエノテカでのランチ。夫はワイン、わたしはビール。
もとは劇場だった場所に建てられて、新名所となっているそうです。
ガリバルディ門が、すぐ近くにそびえています。
ガッレリアに入った大きな本屋さんも、楽しみました。
『Gambero Rosso(ガンベロ・ロッソ)2017』というリストランテガイドを購入。イタリア語で読めないんだけど、レストランごとにいろいろなマークでレビューがかいてあるのがおもしろいんです。
☆イタリア旅レポ、これで最終回です。
読んでいただいてありがとうございました。
明日からは通常運転。がんばります。
こんばんわ。
海外のスーパー。私も大好きです。
いつまでも、何時間でも居られそうですね。
エノテカって、日本にもあるワイン専門店ですよね。
イタリアだったんですね・・・初めて知りました。
ワインに合いそうな、食材がいっぱいですね。
以前、隣の隣の市にフランスのスーパー・カルフールがありました。
ハムとか吊った感じがイタリアのスーパーとよく似ていて
思い出しました。身近で海外を感じられると時々足を運びましたが
そのうち、イオンに浸食され・・もうほとんどイオンになって
結局、閉店しました。10年ぐらい前のことです。
やっぱり、庶民派の中では浸透しなかったんだな~って思いましたが
残念でした。
ぱすさん
おはようございます。
海外のスーパー、楽しいですよね♩わたしも、大好きです。
市場も大好き。その国や街の食文化が垣間見られてわくわくします。
エノテカもバルも、日本でもたくさんできましたよね~。
フランスのスーパーがあったんですね。
山梨にはないなあ。こちらもイオンが増えていますが、いつも行っているところは山梨のスーパーです。海外のスーパーは、値が高そうですものね。生き残るのはむずかしいんでしょうね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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