遅ればせながら、去年造った味噌を食べてみた。
味噌開きだ。
といっても、わたしはぎっくり腰で味噌造りには参加できなかったので、造ってもらった味噌。近所の味噌造りのお仲間に入れてもらって、初めての参加だったのに残念だった。
夫がひとりで参加して造った味噌は、きれいにできあがっていた。
味は、去年の味噌と微妙に違うが、同じく信州味噌といった感じの優しく素朴な味わい。これからも、我が家の味的な味噌汁が味わえるとホッとした。
数ヶ月の待ち時間をかけてつくる発酵食品は、おもしろい。
梅干しも、3ヶ月置いたもの、3年置いたもの、美味しいと思うのはつくった人、食べる人の感覚に委ねられている。
味噌も、これから冷蔵庫に小分けしたりしつつ、古いもの(一昨年は参加できなかったにもかかわらず、いただいた)と交互に使っていったりするのだろう。
大豆、塩、米麹。発酵。保存食。
う~ん。奥が深い。
そう腕組みをせずにいられないのは、そこには人間の知恵と経験と、そして”時間”というものが入っているからかもしれない。
タイムカプセルは、開けるときが楽しい。
2023年3月10日に造った味噌。10㎏です。ふたりの影が、影絵みたい。
ちょうど庭にふきのとうが出ていて、味噌とふきのとうのランチになりました。
ちっちゃいけど、春の緑がきれい。
天麩羅にしました。味は、お塩で。
味噌焼きおにぎりとお味噌汁とふきのとうの天麩羅の、宮澤賢治のようなお昼ご飯。
お味噌汁は、味噌の味がわかるように灰汁の少ない具材(大根、エノキ、シメジ、厚揚げ)にしました。美味しかった。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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