庭の辛夷が、満開を迎えた。
数年前に植え、最初の年は花をつけず、翌年ふたつ咲いた。植えたのは、何年前だったのだろう。まだ頼りない細い木だが、今年は数え切れないほどの花を咲かせている。
昨年も、春の植物の季語「辛夷」をとりあげていた。
そのなかに龍太の句があり、『飯田龍太自選自解句集』に載っていたので、再度揚げてみたい。
満月に目をみひらいて花こぶし 飯田龍太
信州へ旅したとき、宿近くの山に自生していた何本もの辛夷を見たという。
他の木に魁(さきが)けて花をつけ、満月の光にキラキラ輝いていた。無数の妖精が囁きあって、月にたわむれている感じであった。
また、俳句雑誌『辛夷』を創刊した前田普羅(ふら)について、触れてもいる。父、蛇笏を訪ねてきたときに一度だけ会ったという。
あの花の春寒料峭(しゅんかんりょうしょう)たるさまはいかにも普羅好みである。
前田普羅は、明治生まれの俳人で、雄大な自然を詠むことを得意とし、山岳俳句の第一人者として知られたそうだ。
雪解川(ゆきげがわ)名山けづる響きかな 前田普羅
龍太は、辛夷の木は栽培専用だと思っていたが、山に自生する木だと信州の旅で知ったという。
東京生まれのわたしは逆に、辛夷は山の木だという印象をずっと持っていた。
龍太は、三好達治の詩を思い出すと締めくくった。
山なみとほに 三好達治
山なみ遠に春はきて
こぶしの花は天上に
雲はかなたにかへれども
かへるべしらに越ゆる路

咲き始めたのは、3月の終わり。

今、とっても気持ちよさそうに咲いています。

遠景で撮ると、まだ頼りない若木といった感じです。

小さな蕾からは、こんなに大きな花びらを広げるとは思えません。

庭にも森にも、春蘭も花を咲かせ始めました。

こうしてみると、ちょっとペンギンっぽい。

土筆もにょきにょき伸びてきました。
春蘭咲きましたね。
とはいえ、私はこの花の実物を見たことがありません。
私事ですが、子供のお下がりのノートパソコンをストーブのそばで愛用しているのですが、ノートPが低い位置で首が疲れるので母からもらった文箱(木製)を台にして置いております。
すこし前の片づけの掘り出し物です。
あとでブログにのせてみますね。
それで嬉しくなって長々と書いてしまいました。
こぶし、いっぱい咲きましたね。
ひょろ長いあのつぼみからこんなにのびのびとした花が咲くこぶし。
乳白色のこぶしの色は優しい色ですね。
いい色に塗りあがったさえさんのお宅の外壁に映えていますね。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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