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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

忘れ物

このところ、忘れ物が続いている。

正月休み最終日、市内の温泉に行った帰り、シャンプーブラシを落としてしまった。何ともどんくさい話だが、着替えやら何やらを入れた袋を上下逆さまに持ちばら撒いてしまい、あわてて拾い集めたがひとりころころと転がっていったようだ。

そう高価なものでもないしすでに使い込んであったのでとりに行くのもなあとも思ったが、電話するととっておいてくれるという。

 

さて、もうひとつは、新年の挨拶に行った実家。

91歳の父と85歳に母と近くに住むわたしの弟、夫と娘たちふたりにわたし、狭い都営住宅のリビングに7人が集まりにぎやかに食卓を囲んだ。

寿司や揚げ物やビールなどを買っていくから何もしなくてもいいと言い置いていたにかかわらず、父は鍋やら炊き込みご飯やら北海道から取り寄せた牛肉やら白菜漬けやらを用意していて、座る間もなくキッチンに立っている。

よほどうれしかったのだろう。

翌日、その父から朝早く電話があった。

「帽子を忘れていったよ」

新調したばかりのお気に入りの帽子だ。何しろ暖かい。ああ。

「今度来るまでとっておくからね」

父の言葉に、あれ? と思う。いつもなら送るよと言って、すぐに送ってくるのに。

「きみに、来てほしいんだね」

夫が言う。たしかにそうかも知れない。

 

さて。温泉のシャンプーブラシをきのうとりに行った。

忘れ物のおかげで、平日ひとり温泉につかれるんだから悪くない。

と思っていたのだが、休館日だった。どこまでもどんくさい。とほほ。

実家に帰った日の朝、定点観測地点から撮った八ヶ岳。

ますます雪の色を濃くしていました。最高峰赤岳。

権現岳にも、積もっています。

八ヶ岳を撮るわたし。

左を向くと甲斐駒が穏やかに笑っています。

縄文時代の人たちは、町内の梅之木遺跡からこの甲斐駒ケ岳の向こうまで行き来して交流していたという研究結果が出ているそうです。馬にも乗っていなかった徒歩のみの時代。すごいなあ。

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  1. 彩夏 より:

    新年の挨拶が遅れました(^^;)
    明けましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いいたします。

    週刊モーニングという漫画雑誌にサイクリングの漫画が連載されているのですが、今日発売の話では山梨のフルーツ公園とほったらかし温泉を満喫していて、おおー!となりました。チラリと山梨が登場するのは何でも嬉しいです(^◇^)

    なかなかコメントできませんが、記事はいつも楽しみに読んでいます。どうぞお身体に気をつけて下さいませ。ご両親にも穏やかな1年になりますように。

  2. さえ より:

    >彩夏さん
    明けましておめでとうございます♩
    こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
    そうですか~漫画にフルーツ公園とほったらかし温泉が。
    ゆるキャンというアニメにも出ていたみたいですね~見たことないんですが、富士屋ホテルにゆるキャンのキャラクタークッキーが売っていました。
    うれしいですよね♡
    いつもありがとうございます。
    彩夏さんにもご家族にも、良い年になりますように。

  3. hanamomo より:

    遅ればせながら
    明けましておめでとうございます。
    ご実家のおとうさまの張り切り、とてもうらやましく拝見しました。
    私の父も少しもじっとしていない性分だったので、きっと元気だったらこんな感じで張り切っていたのかな~と思ったのです。
    さえさんのおかげで、父の事を思い出しました。
    生きていればお父様と同い年です。

    くしは受け取られましたか?
    そそっかしいのは私、人のことなど笑えません。
    休館日を確かめずに行ってから気が付くのはしょっちゅうです。

  4. さえ より:

    >hanamomoさん
    明けましておめでとうございます♩
    hamamomoさんの亡くなられたお父さま、父と同い年なんですね。うちの父は、北海道の牧場出身なので、バターづくりなんかも子どもの頃からやっていたらしくキッチンに立つのが苦にならないみたいです。
    お父さまのこと、穏やかな心持ちで思いすことができる年月が経たれているんですね。
    シャンプーブラシ、じつはまだ受け取りに行けていなくて。
    明日行こうと思っています。
    hanamomoさんも、休館日に・・・あるんですね~お仲間ですね。うれしいです♡

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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