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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

こうして続いていく

滅多にないが、卵の黄身だけを使う料理がある。

定番となっている料理では、アボカド鮪ユッケだ。そして、作ったばかりのマヨネーズもそうだった。白身をパックに入れて、冷蔵庫にしまう。

頭のなかで、緊急を要する案件事項に○をつける。たいていは翌朝スクランブルエッグとなる。

 

友人から聞いた話だが、365日分の献立を決めている女性がいるという。決めてしまえば考えずに済むのが楽だからと何年も貫いているそうだ。

「急にトンカツ食べたい! って話になったときとか、どうするの?」

「予定変更は、しないんだって」

「特別冷え込んだから鍋、とかも?」

「気候にも、一切左右されないの」

「新鮮な白菜いただいたときとかは?」

「次に白菜使う献立の日まで、冷凍するって言ってた」

そこまで潔く決められた通りにできるのなら、それもまたあっぱれである。わたしには真似できない。

「わたしにも、真似できない」

友人も、肩をすくめ言っていた。

 

一日一日を区切って考えるのも確かに楽な部分はあるかも知れないけれど、白身を翌朝使うたび、料理はこうして続いていくんだよなあと考える。

日々料理して食べて、残ったものをまた工夫して料理して食べて、さらにまたそこから派生したものを料理して、食べていく。そこから派生するものは材料ばかりではない。あ、これ食べたいっていう感覚も生まれていく。

毎日毎月毎年と、こうして続いていくんだよなあ。

こういう感覚、わたしは嫌いじゃない。

マヨネーズを作った翌朝のご飯。小女子入りスクランブルエッグになりました。

日曜の夜は、夫婦ふたりバーベキューでした。

牛肉を1枚ずつと、レタスとパプリカのサラダもバーベキューの残り。

そして小女子入りスクランブルエッグが美味しかったので、今度は小女子入りオムレツに。

大量にいただいた茄子とピーマンで作ったお惣菜。朝食に重宝しますね。

COMMENT

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  1. ユミ より:

    365日のメニューを決めて、その予定に沿って出来る人はきっと極わずかの人でしょうね。
    メニューを考えるのは確かに大変だけど、応用が効かないと、頭の柔軟性もなくなるような気がします。
    お友達のお友達には申し訳ないけれど・・・
    私は自分の食べる物はほとんどその日ぐらしって感じですが、
    兄の家のヘルパーさんに作ってもらう料理のメニューを、1週間分考えて、買い物に週2回ほど行きます。
    1週間でも、余ってきたり無駄になる食材が出てしまうので、さえさんのように次に繋げていくんですが、
    それが出来ない時は、大体私が余った分をいただいて帰り、自分のご飯に使ったりしてうまく回しています。
    娘の所のおかずを作っても、自分用に取って置いたり・・・
    でも良く考えれば、本来ずぼらなので、こういう事があるからこそ、自分の買い物やご飯も作っていられるんだろうな~って思うんです。
    さえさんは、ひとりの時が多くても、朝もちゃんと作っておられますよね。
    私はやっぱり手抜きが多いです~(/_;)

  2. さえ より:

    >ユミさん
    ですよね~いろんな人がいるなあと思います。でも、それができるのも才能かなとも思います。
    ユミさんは、1週間分の献立のお買い物をヘルパーさんに頼むっていう役割があるんですね。
    それ、すごーくたいへんだと思う。わたしには、1週間分の献立考えるのすごく難しいように感じます。それに、お兄さまのところ、娘さんたちのところ、つながっているところが複数あって、頭こんがらがりそう。
    でもだから、自分のご飯もちゃんと作る。それ、わかります。
    わたしはユミさんよりひとりの日が少ない分、サボれるご飯が少なくて、ちゃんとしているように見えるんでしょう(笑)
    続いて、つなげて、ムダになる食材がないように、がんばりましょう!

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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