もぎたてのプルーンを、初めていただいた。たくさんある。
「プラムじゃなくって、えーっと」
もらってきた夫は、プルーンが思い出せず、口ごもる。
「ソルダム?」
わたしも、ピンと来ない。
「いや、ほら、お菓子売り場とかによくある名前で」
「カシス?」
のわけがないのに、こちらの受け答えもいい加減だ。
「どっちにしても、プラムの種類だよね」
皮ごとかじっても思い出せず、ふたり名前を思い出すことを放棄した。
さて。いただいた量が半端じゃない。夫婦ふたりで食べるには、半分でもムリだろう。そこで近所の子どもたちがいるお家へおすそ分けすることにした。
「プラム、いっぱいもらっちゃって」
そう言って袋を手渡すと、若い彼女は、ひと目見て言った。
「あ、プルーン!」
「ああ、そうか、これ、プルーンだね」
「こんなにいっぱいいいの?」
「うん。うちにもいっぱいある。食べきれないから」
あの形と色を見て、なぜ思い出せなかったのか。
たぶん、プラムの種類だという思い込みが、プルーンの名を遠ざけたのだ。
っていうか、調べたらプルーンもプラムの一種だった。プラムの種類は数え切れないが、普通のプラムは日本スモモで、プルーンはヨーロッパスモモ(西洋スモモ)に類するらしい。語源も同じで、英語では「プラム」、フランス語では「プルーン」と発音するのだとか。
もう食べられるが、生プルーンは皮がしわしわになるくらい熟すとさらに美味しくなるそうだ。ヨーロッパでは「ミラクル・フルーツ(奇跡の果実)」と呼ばれるほど、栄養満点なプルーン。たくさんあるので熟すまで1日1個食べながら、楽しみに待とうと思う。
この形は、どう見てもプルーンですよね。
このザルは『cafeくじらぐも』で購入しました。82歳のザル職人さんがひとつひとつていねいに編んでいるそうです。
おはようございます。
籠に盛られたプルーン。みずみずしいですね。
ソルダムの方が、一般的に出にくいと思います(笑)
言葉が出ない時ってこんなものですね。
似たものから、攻めていき、本丸ヘ!
スキッとしますね。
籠の、編み方、底が渦巻きになっていますか?
さらに丈夫そうですね。
秋の恵みに似合いそう♪
ぱすさん
おはようございます♩
まだ完熟じゃないので甘さはそれほどでもありませんが、みずみずしくって美味しいです。
出てこない言葉の数々(笑)確かにソルダムの方が出にくいかもですね~
答えを教えてくれたご近所さん、ありがとう(笑)
かご、美しいです。そしてしっかりとしています。
使いこむうちに丈夫さがわかるタイプでしょうね。
秋の恵み、いっぱいのせていきたいです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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