きのう、二十四節気は「処暑(しょしょ)」を迎えた。
「立秋」の次に来る14番目の節気で、『空の名前』にはこうある。
暑さが収まる頃、の意味合いで、昼間はまだ暑い日が続きますが、朝夕は思わぬ涼しさに驚かされる日があります。
きのうは朝から「ザーザー」という感じで雨が降っていて、肌寒かった。
そんななか、長いあいだ蕾を揺らしていた庭のテッポウユリが咲いた。
お盆休みの初め頃には、大きな蕾を垂らしていた。
「休み中に、咲くね。きっと」
そう夫と話していたのだが、なかなか咲き始めようとせず、一昨日の朝ようやく開き始めた。そして8つの蕾のうちの半分が咲いたきのうは、いきなり秋がやってきたかのような涼しさとなった。
「まるで、夏が終わるのを待っていたみたい」
そう思って『空の名前』を開くと「処暑」だったというわけだ。
「変な天気が続くね」「今年はおかしいよ」
そんな会話を交わすこの頃だが、暦通りの気候なのだった。
わたしのなかで、夏空の下、真っ白い花を咲かせるというイメージだったテッポウユリは、秋を知らせる花となった。
蕾を8つもつけ、大きく育ちました。
午後には雨は上がりましたが、しっとり濡れています。
じつはすごく背が高いんです。
けろじは、こんなに降っても雨がうれしいのかな。
すっかり秋の空。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。