読んだばかりの石田ゆり子のエッセイ集『Ｌｉｌｙ－日々のカケラ－』に、毎朝鏡で自分の顔を見て体調管理をするとかかれていた。

私は毎朝、鏡を見て自分の状態を観察します。そして両手指の腹の部分で顔の皮膚を額から頬、あごと優しく触ってみるんですね。指を精密なセンサーにしたような気持ちで肌に触れると、弾力、感想具合など日々の小さな変化がわかるようになります。

女優という仕事柄ということはもちろんあるのだろうが、やはり自分を大切にして生きている人なのだなあと思う。

そして、わたしは鏡をあんまりよく見ていないな、とも思った。

最近知ったことなのだが、エレベーターなどに鏡を取り付けてあるのには理由があるという。人は鏡で自分のことを客観視することでイライラが抑えられ、気持ちが落ち着く場合が多いのだそうだ。閉所であり、なるべくならそこに留まりたくない場所。イライラしやすいその場所に鏡を置くことで、トラブルを減らす効果があるらしい。

石田ゆり子の話とエレベーターの話から思うのは、自分を客観視することの大切さだ。自分の体調を客観視し、足りないものを補う。自分のイライラを客観視し、心を落ち着かせる。

それって、いつもは自分が見えていないってことの裏返しでもあるよね。自分ってほんと、なかなか見えないんだよなあ。

イライラが続いているとき、鏡をそばに置いておくといいかも知れない。

このブラウスの色と帯の色が、石田ゆり子だなあって思います。

ほんとうに本が好きなんだなあ、っていう1枚。

ゴールデンレトリーバーの雪と、雄猫タビと。

ハニオとタビの成長記録は、石田ゆり子のイラストです。