再放送して話題を呼んでいるドラマ『愛していると言ってくれ』は、25年前、トヨエツと常盤貴子が共演したラブストーリーだ。
女性たちの髪形や、たばこのシーンが多いこと、ファックスでのやりとりなどに平成の初めはまだ昭和が感じられる空気がずいぶんと残っていたのだなと驚きつつ、ネット配信でひとりの夜にのんびりと観た。というか、エンドレスで観てしまった。
〈story〉
30代前半の新鋭画家、榊 晃次(豊川悦司) は、7歳の時に病気により聴覚を失い、手話や筆談などで話をする。近所に住む女優の卵、水野 紘子(常盤貴子)は、偶然から何度も晃次を見かけるうち、彼の耳が不自由だということを知る。10ほども歳の離れた紘子に距離を置いていた晃次だが、彼女のアプローチの新鮮さに魅かれていく。
北川悦吏子の脚本はすごい。ラブストーリーの王道といったストーリー展開で、毎回毎回大きなヤマが続いていく。
耳が聞こえない晃次が、健常者の紘子に魅かれながらも距離を置いたり、ふたりの気持ちが通じ合ったと思ったら血のつながらない妹に邪魔されたり、絵の仕事や劇団の稽古でトラブルが起こったり、生き別れた母親が突然訪ねて来たり、晃次の昔の婚約者が現れたり。
山あり谷ありのジェットコースター的展開に、やめられなくなってしまった。
最初は、手話の勉強のためにくらいの気持ちで観ていたのだが、トヨエツも常盤貴子もほかの出演者もみな手話が早くて読みとれない。
晃次がよく使っていた「かまわない」はOKの意味のときに普通に使うんだな、とか、「どうして」の手の動きがけっこう大きいなとか、もちろん手話も見ていたけれど。
しかし、夢中になって観てしまったのは、ジェットコースター的展開でも手話の美しさでもない気がする。
画面全体から醸し出される恋の切なさに、なんともいえないなつかしさを覚え、胸の奥のやわらかいところを鷲掴みにされた。思っているのに伝わらなかったり、わかっているのに信じられなかったり、そんな人の心のままならなさに惹き込まれていた。
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常盤貴子が可愛い~♩
そして30代のトヨエツは美しい。
オープニングも、昭和な雰囲気。これ、アダムとイヴがモチーフになっているんですね。
このドラマ、こちらでも週末のお昼に再放送をしています。
職場の人が見ていて懐かしかったと、話題に出たばかりです。
常盤貴子が、可愛かった!と言っていました。
手話の勉強にもなるのですね。
私も、当時見た覚えがあるのですが、キムタク(たしか、カリスマ美容師だったですね)のドラマとどうしても記憶がかぶってしまいます。
今この時、昔のドラマ発掘も話題になって、楽しいこともありますね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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