「そのまま半分に切って、スプーンですくって食べてね」
甘く香る果実を、ひとつ、いただいた。
「ほほの実」だと聞いていたのだが、調べてみると「朴(ほお)の実」は、真っ赤で食べられない実だ。
山梨ではどう呼ばれているのかわからないけれど、検索でたどりついたのは「ポポーの実」だった。
冷蔵庫で冷やして、半分に切ってみる。
さらに南国を思わせる甘い香りが、鼻腔をくすぐった。
口に入れると、控えめな甘さでクリーミーな食感。食べたことがある味だと首をひねる。
なんだろうと考えた瞬間、ひらめいた。
「ババロアだ!」
アメリカでは「カスタードアップル」と呼ばれているという。
日本でも「森のカスタードクリーム」とも呼ばれているらしい。
まさにピタリとくるネーミング。
「幻の果実」と言われるのはあまり流通しないからで、流通しないのは傷みやすいからだそうだ。
こうしてわたしの手もとに流れてきたのは、ありがたい偶然で、夫のいないひとりの朝にゆっくりと味わった。
見た目は、あまり美味しそうという感じではありません。
スプーンですくった感じ、ババロアみたいでしょう?
皮が少し硬く、ぐいっと包丁を入れて切りました。種が大きいですね。
こんばんは。
ポポーの実、数年前に知人の山にあっていただいてきました。
食べた感想は‥・・・私の好みではなかったのですが、香りがいいですよね。
これから出てくるマルメロやかりんもいい香りで、籠に何個か入れておくと部屋中いい香りに包まれます。
私が美味しいと思わなかったのは冷やして食べなかったからかな~今気づきました。
ポポーの花は面白い花ですよ。
チョコレート色で下向きに咲くはずです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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