写真展を観に行こうと、富士吉田までドライブした。
富士吉田は、片道1時間半から2時間ほどで、たまのドライブにはちょうどいい距離だ。
ハタオリマチフェスティバル写真展「ハタオリマチノヒビ」は、富士吉田の伝統工芸である織物ができあがるまでの工程や、その仕事に携わる人々に焦点を当て、「ハタオリマチの日常」を写真家・砺波周平さんが1年にわたって記録した写真が展示されていた。
ギャラリーもかっこよく、写真の迫力にも圧倒された。
二度目の吉田のうどんを楽しみ、天気もイマイチだし(富士山は見えなかった)帰ろうということになる。
行きはわたしが運転したので、帰りは夫にバトンを渡した。
すると不意にハンドルを切り、道を逸れ、言う。
「西湖に、寄っていこうか」
西湖は、子供たちが幼かった頃、何度か湖畔でキャンプした場所だ。
「どこのキャンプ場か覚えてる?」
「たぶん」
西湖には、いくつもキャンプ場がある。そのなかのひとつで、車を停めた。
「ここだ」
「よく覚えてるねえ」
などと言いながら、カヌーに乗ったことや、自転車で湖の周りを走ったことや、一緒に行った友人家族のことなんかを思い出す。
あの頃わたしは免許取り立てで、運転は夫頼りだった。
東京で運転する自信はないけれど、今では、あの頃キャンプした場所までひとり運転して行くことだってできる。
そう思うと、過去と道がつながったような気がして、うれしかった。
それはそうと、彼が寄り道が好きなことは、今でも変わっていない。
「ちょっと、疲れた」
そういって、帰り道のハンドルをまたこちらに手渡してきた。
洒落た外装だなと思って通り過ぎたら、ここでした。
これがギャラリーなんだ~かっこいい!
なかに入っても、部屋と部屋のあいだにはかまくらのようなトンネルのような。ビデオも上映していました。
写真、迫力ありました。写真撮影OKでした。
ランチした、吉田のうどんのお店「ふく助」です。
わたしは、トン汁うどん。
夫は、肉うどん。同じカメラで撮ったのに、夫が撮った方が断然美味しそう。
その後、足を延ばして西湖へ。むかし子供たちと走り回ったキャンプ場。
キャンプ人口、増えているみたいですね。写真には写っていませんが、テントいっぱいでした。
こんばんは。
武田百合子さんは赤坂のマンションから富士山のすそ野の別荘に通っていたようです。
住んでいたところから『今日は吉田に下る』という文章が時々出てきます。
西湖では娘の花ちゃんとよく泳いでいたようです。
富士日記に出てくる場所をこうして拝見できてとても嬉しいです。
麺類の写真は本当に難しいです。
ご主人の写真、本当に美味しそうです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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