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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

オンデョカ ONDDOKA

「オンデョカ ONDDOKA」は、バスク語。

スペインとフランスにまたがる、バスク地方の言語だ。意味は、こちら。

キノコを採りながら

『なくなりそうな世界のことば』にあったこの言葉を、バスクを旅して思い出した。

せっかくだからキノコでも採りませんか。

もちろん、ただ歩くだけでもかまわないのだけど、

ホラ、あそこにも良いのが生えているし。

バスクでは、羊追いも、巡礼の山越えも、

キノコを採りながら。

旅したサン・セバスティアンは、海辺の避暑地だったけれど、モンテ・イゲルドの丘から眺めただけでも、豊かな自然が広がっているのがわかった。

キノコも、さぞたくさん採れるのだろう。

 

サン・セバスティアンのホテルで、驚いたことがあった。

ひとつだけ知っていたバスク語の「eskerrik asko(エスケリクアシコ)」(ありがとう)を使ってみたら、すごく喜ばれて、なんと「バスク語語彙集」をくださったのだ。

バスク語、スペイン語、英語、日本語のほか5カ国語が載っている。

話者は70万人しかいないと言われているバスク語。やはり使ってくれるとうれしいのだと、こちらまでうれしくなった。

 

せっかくなので、翌朝「Egun on(エグノン)」(おはよう)と挨拶すると、さらに喜んでくれて「スペイン語のHola!(Hallo)は、Kaixo(カイショ)だよ」と発音を教えてくれた。Google翻訳でも、バスク語の発音機能はないのである。

こうしてわたしは、バスク語を3つ覚えた。

街でネイティブの「Kaixo(カイショ)」を聴くこともできた。

 

「オンデョカ ONDDOKA」。のんびりとした素敵な言葉だ。

なくならないで欲しいな、バスク語。

久しぶりに開いた『なくなりそうな世界のことば』。

これまでに、「ナティンnating」「ンブラBULA」「シマナSIMANA」「イヨマンテ IYOMANTE」「ヒライスHIRAETH」ご紹介しました。

フランシスコ・ザビエルも、バスク人だったとかかれていました。

バスク語語彙集。

サン・セバスティアンでは日本人旅行者が多いんですね。アンダルシアでは、日本語訳はないのに韓国語訳はあるのを見かけました。

Euskara(エウスカラ)がバスク語。Espanolがスペイン語。

こういうところで日本語を見つけると、うれしいですね。

「Egun on(エグノン)」(おはよう)を覚えて出かけた朝の散歩。朝食のクロワッサンにフォークが突き刺さってるのがおもしろかった。

バス通り沿いのカフェで。

美しいディスプレイの八百屋さん。

あ、この胡桃割り器いいな~と思ったら、売り物じゃなかった。

お肉屋さんも、お洒落!

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  1. hanamomo より:

    こんばんは。
    こちらはとても寒くなりました。

    バスクと言えばバスク風チーズケーキというのがよく売られていますよね。
    食べたことはないけれどおいしいのかな?

    オンデョカ ONDDOKA長閑でいい言葉ですね。
    以前スペインのガラチコという所で食堂をやるという韓国バラエティー ユン食堂というのを見た時
    ひととすれ違う時のあいさつが「オラ!」というので何となくいいなあ~と思ったことがあります。

    八百屋さんのディスプレーいいですね。
    生きるために食べる!という感じ。
    ひとつ売り、最近日本でもそうなってきていますが、過包装でなくいいなあ~と思いました。

  2. さえ より:

    >hanamomoさん
    おはようございます♩
    秋田は寒いでしょうねえ。こちらも冷え込んでいます。
    バスク風チーズケーキ、以前お気に入りだったカフェで食べたことがありますが、しっとりとしてチーズの密度が濃くて、とても美味しかった記憶があります。
    コンビニでも、ローソンのが人気らしいです。
    でも、『地球の歩き方』スペイン版には、
    「バスクにはバスク風チーズケーキはない」とありました(笑)
    オンデョカ ONDDOKA長閑ですよね~
    そうなんです。「オラ!」は旅人も現地の人も普通に使う挨拶で、簡単だしHalloより明るくぬくもりがある感じがします。
    八百屋さん、こだわって並べているところが、サン・セバスティアンでは多かったです。こういうのにも地域性がでるんでしょうねえ(^_-)-☆
    過包装は、たしかにスペインではありませんでした。
    マイバッグ持参が普通に当たり前になっていましたよ。

  3. mami より:

    こんにちは~。
    「eskerrik asko(エスケリクアシコ)」って発音はどこにアクセントをおくのでしょう?
    知人にスペインのサン・セバスティアンへ何度も旅行する人がいました。
    ピンとこなかったけどさえさんのレポを読むとなるほどなぁって思いました。
    美味しそうなものばいっぱいですね。

    でも、クロワッサンにフォークが突き刺さってるのは
    和食でやると
    ご飯に箸が刺さっているようなもので
    思わず笑いました。
    国が違えば文化も違いますね。

  4. さえ より:

    >mamiさん
    おはようございます♩
    「eskerrik asko(エスケリクアシコ)」のアクセント。そうですね~そんなに抑揚が強い感じではなく、頭のeかな~
    ご友人、サン・セバスティアンファンなんですね。
    美味しいものは、ほんとたくさん。バル巡りなのに上品な感じがするのも人気の秘訣かもですね。
    クロワッサンにフォークは、日本人的にはちょっとドキッとしました。しますよね~ご飯に箸連想。
    文化の違いのおもしろさですね~

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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