高知は、”市”も楽しい。その”市”を舞台に描かれたのは、乃南アサ『岬にて』に収められた「春の香り」である。〈彼女〉は...
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原田マハの短編集『星がひとつほしいとの祈り』には、「沈下橋」が収められている。四万十の話だ。60歳になる多恵は、四万...
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「あの『ごめん』って、何だろう?」走ってくる路面電車の行き先表示を見て、夫が首をかしげた。その言葉に、以前読んだ本の...
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新川帆立, 読書 2021.11.15
夫が、書店店頭で購入した文庫である。新川帆立の小説は、初めて読む。主人公は、弁護士剣持麗子、28歳。年収2000万に...
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始めて読む、寺地はるなの長編。主人公の羽猫山吹(はねこやまぶき)が8歳だった1988年5月から5年ごとに物語は進み、...
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辻村深月, 読書 2021.11.07
辻村深月の4編から成る短編集は、どの短編も過去と現在が交錯する。主人公に寄り添い、むかしの「あの人」をイメージして読...
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朝起きて、まず八ヶ岳を見る。ああ、今朝は白く美しく冠雪している。ああ、八ヶ岳おろしを吹かせる分厚い雲をかぶっている。...
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原田ひ香, 読書 2021.10.20
お金の話は、けっこうおもしろい。人は三千円の使い方で人生が変わるよ、と祖母は言った。美帆が、中学生のときのことだった...
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『I LOVE YOU』に引き続き、15年以上前に読んだアンソロジーを再読した。『LOVERS』は、人気女性作家9人...
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九州の田舎町での話だが、ここ北杜市と共通するところが大きい。田舎だという点において。平成大合併で村から町へと名前が変...
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15年ほど前に読んだアンソロジーを、再読した。2005年の夏に出版された、人気男性作家6人が思い思いにラブストーリー...
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原田ひ香, 読書 2021.09.29
『三人屋』の続編。あれから、3年経っていた。大学生だった三女、朝日の就職を機に、「三人屋」の朝昼は、まひるが切り盛り...
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読んだばかりの『三人屋』に、”お米の浸水時間”という言葉が出てきた。失踪した姉、夜月の代わりに、昼のうどん屋のほかに...
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原田ひ香, 読書 2021.09.21
朝、昼、晩それぞれの時間を三人の店主が切り盛りする、通称”三人屋”は、昭和の匂いを残す商店街にある。亡くなった両親が...
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