小学生の頃、息子がこっそり教えてくれたことがある。校長先生のお話の時間に、ある遊びをしているというのだ。神妙な顔をして話を聞くふりをしながら、頭のなかではこんな遊びをして...
森見登美彦の『聖なる怠け者の冒険』(朝日文庫)を、読んだ。社会人2年目にして独身寮で缶ビールを飲むのが唯一の趣味という怠け者、小和田君。彼は京都の街を舞台に活躍する正義の...
森絵都の『異国のおじさんを伴う』(文春文庫)を、読んだ。十編からなる短編集だ。『藤巻さんの道』では、道だけで編まれた写真集を見せたとき、もっとも荒んだ1枚を選んだことから...
まだ11月だというのに、雪が積もっている。東京では11月に雪が降るのは54年ぶりだそうだ。なんとわたしが生まれた年である。山梨に越してきてからは、雪を見ても手放しに、ああ...
マウスを買った。パソコンのマウスである。「いい加減に、マウス使えば?」夫には、これまで百回以上言われているが、使う気になれなかった。理由は、なくても済ませられるものをあえ...
アニメーション映画『この世界の片隅に』を、観た。第二次世界大戦の時代を生きた広島で生まれ育った女性、すずの物語だ。昭和19年。18歳になったすずは、思いもよらず見初められ...
足の上に、薪を落とした。ワンシーズンに1回はやる失敗である。薪ストーブ横の薪置き場となっているスペースに運ぶ際、1本1本丁寧に置くのが面倒臭くなり、どさっと落としたらワン...
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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